2016年8月19日金曜日

日中国交正常化45周年だが・・

田中角栄元首相が北京を訪れ日中の国交を開始し、台湾を切り捨ててからもう45年の歳月が流れたのですね。
中共は長期戦略として、国際法無視のサラミスライス侵略を続け、南シナ海と東シナ海を蹂躙しています。東シナ海では日本の海保に相当する「海警」とか「海監」などがうろつくようになり、海警の船には機関砲までが搭載されるようになっています。

東シナ海、尖閣海域を実効支配しているのは中共だと世界に認めさせるために、艦船を常駐させようとする中共・習政権なのです。
しかし現場は「もしアメリカが出てきたら・・・」と考えるわけで、少し腰が引けていて、そこに中央政府から「もっと実効支配の効果を出すように」とせっつかれているようです。

参議院選挙で自民党が勝ち、防衛大臣に中共が嫌う「稲田朋美氏」を起用するなど、中共にとって何かしないといられない状況下、大量の偽装漁船と海警公船を東シナ海の接続海域に出してきました。公船は日本領海にまで侵入し、日本側が抗議を始めます。
そして東シナ海は日本の領海であっても無害航行は認められており、ゆえに多くの商船などが行き来しているから危険であることも通告しました。

しかし、何も知らない北京からの圧力もあるのでしょうね。引くに引けない偽装漁民は、ついに中共からオーストラリアに荷を運ぶ商船と激突、14名の乗組員が海に放り出され、日本の海保が6名を救助しました。

この救助された漁民が偽装漁民だったかどうかは公表されていません。しかし産経新聞社が調査したところ(どうやったかは知りませんが)大量の漁船には100人以上の海上民兵が乗り組んでいたことが判ったと言うことです。
つまり一般の漁民に紛れ込み、漁船団を利用する海のゲリラ戦闘部隊であり、そうした特殊な軍事力を中共は投入し始めたことが明るみに出たわけです。

日本の海保は、警察機関の一種ですから外国の軍事組織を取り締まる権限や能力は持ち合わせておりません。そしてこの海上民兵とは、あの時「南京」で日本軍を苦しめた便衣隊に他なりません。軍服を脱ぎ、民間人を装って背中の方から日本軍兵士を殺していたあの便衣隊です。もちろんこれはジュネーブ条約で禁止されています。これをされると軍は民間人をも敵と見なす様になり、戦争が虐殺に発展してしまうからです。その海上版が海上民兵と言う訳ですね。

海上民兵を尖閣諸島に上陸させて、それを救助に向かう海警の公船。このシナリオを動かすには、海保が先に救助に来ないようにしなければなりません。
そこでSOS信号が発信されてからどの位の時間で海保が駆けつけるか、その「時間」が先日の事件でばれてしまいました。
海上民兵は屈強な若者で訓練も半端ではありません。間違いなく軍人なのです。

この漁船を攻撃すれば、中共の漁民を攻撃したとして日本政府を苦境に陥れることが可能で、そこで引いているとどんどん侵略してくるわけです。
南京大虐殺の嘘で味を占めた中共の戦略が再び発動されているのでしょうね。なにしろ国際的な条約など関係のないアウトロー国家ですから、話し合いも何もあったものじゃないのです。

だから南シナ海の司法判断も紙屑として「2国間の協議」をフィリピンなどに呼び掛けているわけですね。約束など中共は守らないのですから、話し合っても無意味な中共であることは、もうバレているのですが・・・

自民党の河村建夫元官房長官と公明党の太田昭宏前国土交通相が、8月17日に北京で劉洪才・共産党中央対外連絡部副部長と会談し、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で領海侵入を繰り返す中共公船の動きに懸念を伝えました。
劉氏は「日本の報道が一方的なのではないか」などと嘯いたと言うことです。
河村氏らは「日本国民は懸念を抱いており、対中感情の悪化につながっている」と指摘しましたが、相手にされなかったようです。

この時、親中派の二階幹事長を10月の「G20」に招きたいとして、河村氏に招待状を手渡したそうです。その二階幹事長は8月10日に、中共の程永華駐日大使と党本部で会談し、尖閣諸島周辺で中共公船が相次いで領海に侵入していることに関し懸念を伝えています。
程氏側は「真摯に対応する」と応じ、両国が「円満な話し合い」に向け努力していくことで一致したそうですが、話し合いなど無意味な中共であることを日本側はしっかりと認識しなければいけませんね。

岸田文雄外相は程永華駐日大使を外務省の一室に呼び出し、8分間待たせて無言の怒りを演出したそうです。相手は感じなかったみたいですが。

安倍政権は、来年の日中国交正常化45周年に向け、対話の機会を増やすべきだとの考えを中共側に伝えていますが、これは何かのアイロニーなのでしょうか。

南シナ海ではインドネシアのスシ海洋・水産相が、中共の漁民に対して「盗賊は盗賊だ。中共だろうがどこの国だろうが、違法操業した漁船は区別せず爆破する」として2014年10月以降170隻以上の違法漁船を爆破処理しているそうです。このスシ氏にインドネシア国民は熱烈な支持を示しているとか。

国交正常化45周年、しかしアウトローはアウトローです。日本もインドネシアくらいの事を考えないと、今後どんどん侵攻してくる中共なのです。

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