2013年9月6日金曜日

オーストリアはチベット独立を支持しない

中共の発表によりますと、オーストリアが「チベット独立を支持しない」と述べたそうです。
昨年5月、ダライ・ラマ法王がオーストリアを訪問し、ファイマン首相らと会談してから、中共との関係が悪化していました。
しかし、オーストリアが「反省した」という発表です。

どうやらオーストリア政府が「ダライ・ラマ氏との会談で両国関係にマイナスの影響が出たことは残念だ」と述べたことを受けて、むりやり「反省した」ことにしてしまった中共のようですね。
ダライラマ氏自身、「独立は言っていない」との立場ですから、オーストリア政府は独立を支持する必要はないわけですから。

チベットが独立を叫ぶのは、中共による宗教弾圧があまりにも非人道的だからです。ですから「チベットに自由を」となり、多くの僧侶が焼身自殺を遂げているのです。

このような僧侶の焼身自殺が、中共の「チベット併合」に世界中からの非難が出ていることから、共産党に従う僧侶には「月給」を払っているのだそうですね。
しかし、この行為そのものが、宗教の上に共産党を置くことになり、僧侶が従うわけはありません。僧侶はフッダに帰依するのであって、共産主義という唯物論などに従ったりはしません。
それがまったく理解できない華人の唯物主義なのです。

ダライ・ラマ法王の求める「高度な自治」は、中共の憲法に違反する・・とは政治局常務委員の兪正声全国政治協商会議主席の弁ですが、それほど中共の憲法は非人間的というわけです。
彼はまた、その「高度な自治」は「チベット仏教界の利益にも反する」と述べたと言いますから、僧侶にとっての利益が何なのかまったく判っていないことになります。

ですから「祖国が強大になり大衆の生活が改善する以外に、チベット仏教の健全発展の道はない」などと平気で言えるのでしょう。
本来ならば「チベット仏教が健全発展しなければ、大衆の生活が改善するわけはない」というべきなのですけどね。

まあ、宗教そのものが判らない人なのでしょう。そのような中共の憲法が、憲法の体裁をもっているのか疑いたくなります。共産党の憲法は設計主義の憲法でしょうから、まずは作成直後から陳腐化しているはずです。
ですから国土は荒れ放題、汚職や賄賂が横行し、権力者は大衆の暴動にいつも怯える国家になってしまうのですよ。
断言出来ますが、このような思考を止め、目に見えぬ力に畏敬の念を持ち、人間の愚かさに気づくことが無ければ、けっして公害対策などできません。汚職も無くなりませんし、権力の安定にも繋がらないでしょう。

ダライ・ラマ法王が求めるものを、共産主義では認めることが出来ないことは当たり前です。それを「チベット仏教界は中共を分裂させようとするダライ・ラマ14世の本質」と表現していますが、それは宗教の本質であってダライ・ラマ法王の本質ではありません。
共産主義は、宗教の上に共産党を置こうとするからこのような発想になるわけです。そして宗教の本質が判らないからこそ、それに怯え、そして暴力にしか訴えることが出来ない共産党の憐れな姿があるわけです。

共産党の憲法を持ち出そうと、「利益に反する」などと唯物論で迫ろうと、宗教者は微動だにしないでしょう。
世界の信仰を持つ人々は、この共産党の言い分の方が無理なことを知っています。無宗教の華人達を「憐れみ」を持って見ていることでしょう。
彼らの心に「平安」が無いことも判っています。しかしどうすることも出来ません。自滅していく華人の国家をただ憐れみ、彼らが「気づく」ことを祈るだけです。

ダライ・ラマ法王もそのような人々のなかのひとりなのです。もちろん天皇陛下も、同じ思いでしょう。
何世紀にも渡って、無宗教で自己陶酔型の人生のみを求め、物欲にまい進してきた華人とその政府。その歴史を見ても、栄枯盛衰の中に、安らぐことのなかった歴代の王朝たち。
ゆえに文化も育つことなく、精神の価値観も判らず、すでに愚かさがバレている共産主義にしがみつくしかない華人の政府。

それにしても「オーストリア」はこの中共の言い分を黙って聞き流すつもりでしょうか?
皮肉の一つも言ってあげた方がいいのでは?

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