ついに発足した安倍・自民党。組閣も素早くされて、皇居での就任式も終えて、先ずは経済の建て直しからスタートです。
閣僚には・・・財務大臣と金融相を勤めるのが「麻生太郎」副総理です。金融を緩和し、国債の増発と公共投資による景気刺激策をスタートし、消費税については「景気が悪い中では上げない」と断言しました。
どうなれば景気回復とするのか、そこが不明確ですが、ともかく期待しましょう。
総務相には、あの「新藤義孝」議員が抜擢されました。尖閣諸島の視察など、激しい国土防衛の意識は祖父譲りなのでしょうか?
たしか新藤議員のお爺さんは、あの硫黄島で戦士された栗林忠道陸軍大将だったと思います。
注目の防衛大臣は、「小野寺五典(おのでら いつのり)」議員が就任いたしました。あの大震災で被害の大きかった宮城県選出の議員。ご本人も被災者です。野党自民党のシャドウ・キャビネットで外務大臣と防衛大臣を兼務していた人材です。
日中戦争が激化する中にあって、我が国の防衛をいかに仕切っていけるか、その手腕が問われます。
日中戦争は「世論戦」「心理戦」「法律戦」という三戦が中心になっています。これを「戦闘」に切り替えるには、侵犯してきた敵航空機に対する防衛出動で、威嚇射撃、もしくは撃墜で行うことが出来ます。
そういう現実をほのめかしながら、世論戦をこなしましょう。
中共の軍備に対して、自衛隊では負けるという日本国内の論評がありますが、これなどは心理戦に負けているということではないでしょうか。
自衛隊の士気高揚と国防軍への格上げがこの論評を変えることでしょう。がんばって欲しいですね。
さて、外務大臣は「岸田文雄」議員が就任いたしました。野党自民党時代に「国会対策委員長」を勤めていた人物。これまでも文部科学副大臣とか内閣府特命担当大臣などを歴任してきたベテランです。
しかしあまりなじみの無い方で、中共が困惑しているとか。
騙されないように、慎重に中共外交を進めて欲しいですね。
衆議院議長には「伊吹文明」議員がなられました。
第二次安倍内閣には5名の女性議員が採用されました。
高市早苗議員が政調会長に就任し、森雅子議員が少子化担当相に就任。さらに稲田朋美議員が行政改革担当相、野田聖子議員が総務会長に就任。
そして、注目された小池百合子議員は、自民党内で揉めたみたいですが、結局「広報本部長」になられたとか。
そして早速、閣内不一致とも取られかねない事態が・・・菅官房長官が記者会見で「村山談話の継承」を表明したのです。
安倍首相は、ある新聞のインタビューで、「もう河野談話や村山談話の影響は受けない」と述べておられましたから、この官房長官の話とは矛盾いたします。
そのあと、河野談話については「学者や有識者の研究が行われている。そうした検討を重ねることが望ましい」と述べたようですから、一応「河野談話」の見直しは行うと言うことのようです。
まだ、公明党との連立を崩したわけではありませんので、ここらへんが精いっぱいのところでしょうか?
安倍首相は、「(第1次安倍政権では)肩に力が入りすぎていた。今回は必ずしも私と意見が一致する人ばかりでなく、広い見地から能力を重視した」と、今回の組閣について述べております。
つまり、来年7月の参議院選挙までは、なにがなんでも経済重視で、ともかくお金が動き出し、国民の手元へ届くような政策を続けなければなりません。
それまでの半年間、じっと我慢の政権なのです。
第一次安倍内閣の時は、小泉純一郎内閣の後を受けて、財界の要望に折れて最初にアメリカでなく中共を訪問してしまったこと、組閣人事でも「お友達内閣」などと揶揄され、それまで小泉内閣の抑え込まれていたマスコミの一斉放火を受け、それでも票につながらないことを承知で、憲法改正のための国民投票法、教育改革法などを矢継ぎ早に通しました。しかし、結果は参議院の大敗となって、満身創痍状態となり、それでも自民党立党の精神に立ち返った政治を続けましたが、ついに病魔に倒れてしまいました。
その後、民主党の「ままごと政治(衆愚政治ともいいます)」のおかげで、国内はどうにもならないデフレに侵され、民主党は行き詰ってほとんど自滅状態。そこに再登場した安倍新政権です。
8年前の教訓を活かすために、じっと我慢の政権運営・・・参議院選挙で勝利して、それからが安倍・自民党の本格復活。
さて、国民は我慢できるでしょうか・・・
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