2012年12月23日日曜日

内閣人事、安倍総裁の慎重


なかなか見えてこない安倍内閣人事。
幹事長の石破氏、財務相の麻生氏、副総裁の高村氏は決まったものの、その他の人事がなかなか決りません。
次期衆院議長に伊吹文明氏が決まったことが最近の話題でしょうか?

一方で、総裁選を争った、石原、林氏の閣僚起用も視野に入れているようです。さらに谷垣前総裁も入閣される意向だとか。
それにしても防衛大臣をどうするか、そして外務大臣をどうするか、この人事は世界中が注目しているはず。それによって、今後の日本に対する態度が変わってくるのかも知れませんね。

防衛大臣には一度「浜田靖一氏」に決まったように報道されましたが、あれは嘘だったのでしょうか?
また、外務大臣には同じく総裁選を戦った町村氏が居りますが、現在は病気療養中だとか。

安倍政権の今度の人事では女性閣僚を起用したいとの意向があるようです。
防衛大臣の経験者で女性が居ります。小池百合子氏です。カイロ大学の出身ですから、中東問題にも強いかも知れません。
防衛でも外務でも、力を発揮するのではないでしょうか?
その他、高市早苗氏、稲田朋美氏など、保守系で威勢のいい女性たちが自民党にはいっぱい居られますね。
少なくとも、左傾が見られる女性には遠慮していただきたいものです。

ちょっと心配なことは、外交政策について安倍総裁は「私とは少し違うスタンスの人でも検討している」と漏らしたそうですが、内閣の性質まで変えてしまうような人事だけは、いくら党内一致を優先すると言っても、やめて欲しいですね。

人事に慎重なのは、民主党の人事で日本外交がめちゃくちゃになってしまたからでしょう。
アメリカも、中共も相手にしなくなった民主党。特に中共は、おかしなシグナルを出し続けた鳩山。菅の両首脳にはふりまわされ続けました。
ほおっておけば落ちたかも知れない「尖閣諸島」は、いまや戦争状態です。

もとはと言えば、「日本は日本人だけのものじゃない」などという鳩山首相の言葉を真に受けたのか、菅首相の時に試した「尖閣海域での漁船と海保の衝突事件」で、菅首相の対応のまずさで一気に日本の世論が盛り上がり、その後中共が取った謂われなき人質事件と、直後の船長の開放で振り上げた拳の下ろしどころが無くなり、そしてアメリカが「尖閣諸島は日本へ返還した」とまで言わざるおえない状態にまで発展してしまいました。

尖閣諸島を領土問題化しようとする中共の戦術も、野田首相の日本側が国有化したあと、「領土問題は無く、単なる中共の侵略行為である」というスタンスを崩さなかったことから、中共は一気に武力行使に向かって走るしかなくなってしまったこと・・しかもそうなれば、相手がアメリカになりかねない情勢です。
アメリカにとっては、日本を抑え込むチャンス。尖閣諸島に新たなアメリカの大義を見出そうとするのは、太平洋の覇権を巡る当然の帰結でしょう。
日本・民主党に対する中共の恨みは大きいことでしょうね。

そして解散総選挙。自民党の復活は安倍総裁となりました。
故)橋本龍太郎首相の時に、日銀独立が行われ、それ以降の積極デフレ政策によってデフレ不況に陥ってしまった日本。
そのおかげで中共の経済が何とか保持されてきたことも事実です。
その安倍・日本がインフレ政策に戻るということは、中共経済にとって大きな打撃になる可能性があります。

こういう情勢の中、安倍政権の人事問題、慎重に行われることはむしろ当然かも知れませんね。

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