2012年3月27日火曜日

アメリカの代弁者、マイケルグリーン氏の橋下氏評


無政府状態が続く日本で、怪気炎を上げている橋下大阪市長と「大阪・維新の会」ですが、最近は「維新政治塾」なるものを発足させて、未来を担う政治家を育てようと頑張っています。
カリスマ性に富んだ橋下市長の元へは、多くの若者、行き場の無い政治家、税理士とか弁護士が集まってチャンスがあれば国政へ・・との意気込みをみせております。

橋下市長のカリスマを、クールに見てみると「ポピュリスト」的傾向が強く、こじつけのような政策もちらほら。
ですから集まる人たちも、保守傾向の強い人たちからサヨク傾向の強い人たちまで雑多となります。
熱く語っている間はいいのですけど、政党立ち上げともなれば、分裂必至の状況ではないでしょうか?
そして、このような状態が続くと最も懸念されるのは、外国の工作が入ってくる危険性が高まることです。

さっそくアメリカの国家安全保障会議の元アジア上級部長だった「マイケル・グリーン氏」がこの維新の会を評価します。
グリーン氏は現在、戦略国際問題研究所(CSIS)日本部長やジョージタウン大学教授を務める、いわばアメリカの代弁者。もっともアメリカは一枚岩ではありませんけど・・・

「橋下氏への人気は日本の政治での異色の重要現象で、同氏はポピュリストとして明確な技量を備えている」と、アジアの新リーダーについてのセミナーで語り、さらに「日本では県や市などの地方自治体の長やそのグループが国政にすぐに進出することは構造的に容易ではない」として「橋下氏がこの枠を破って国政の場で活躍する可能性もある。首相あるいは首相の任命を左右できるキングメーカーになることも考えられる。」と持ち上げております。

そしてはっきりと「日米同盟支持、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)支持で、米国との安保関係も経済関係も円滑にいくだろう」と述べ、「(反原発の姿勢は)日本の経済を考えれば、夢想しているに等しい」とも述べました。
まちがいなく、現在のアメリカの要求を代弁していることは確かです。日本国民が割れている「TPP」なのですけど、橋下市長は賛成のようです。

もし、橋下氏がTPPの交渉の席に出るならば、アメリカに対して捕縄に手ごわい「タフ・ネゴシエーター」になれるのかどうか・・・グリーン氏はポピュリストならたいしたことは無いと考えているのかも知れませんね。
橋下氏がもし日本のコンサーバティブな発言で人気を獲得したとしたら、アメリカは非常手段を使ってでも彼を潰したでしょう。

橋下市長がポピュリストであることがはっきり判るのが反原発というスタンスです。
彼が反原発を言う根拠に、技術的なものは何も無く、多くの大衆が反対だから自分も反対というだけのこと。
グリーン氏が指摘する「夢想」という意見には賛成ですが、アメリカの原発推進が脱石油にあり、それがイスラム抑止を進めるキリスト教国家の国策になっている点はいただけません。
だからこそ、核開発を進めるイランに対して攻撃を仕掛ける態度を見せるわけですね。

日本の反原発は「感情論」です。放射能を怖がる様子を見ていて判ることです。
「根拠無き恐怖」が、被災地の瓦礫受け入れをも拒否しているわけです。風評被害と言うより、サヨク・ポピュリズムに煽られているようですね。
それに乗っかった橋下市長。きっと大勢のサヨクがこの「維新政治塾」に集まり、やがて基本理念などを捻じ曲げ、国民の権利や利益を蝕んでいくことでしょう。

これまでにも、散々やってきた左翼の手法ですから。そして橋下氏もいつまでも若くは無いわけですから。

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