2012年3月10日土曜日

強請(ゆす)られるアメリカ、北朝鮮に・・・


今年2月29日に米国と北朝鮮は、米朝合意を発表しました。そして8日に継続するという栄養補助食品などの提供のための協議。北京で行われるそうです。

何をやってもうまくいかないオバマ政権。経済的疲弊はアメリカの良くも悪くも協力だった特性を見事に失ってしまったようです。
米国からはキング北朝鮮人権問題担当特使、そして北朝鮮はアン・ミョンフン外務省米州局副局長。この2人のやりとりは、明らかに北朝鮮の大勝利。
もう眼も当てられませんね・・・

発表された「ウラン濃縮で合意」とは、「寧辺(ヨンピョン)でのウラン濃縮活動の一時停止」ということです。
しかし現在は、すでに北朝鮮は寧辺でウラン濃縮を行っていないはず。そんなことはアメリカは偵察衛星の写真でとっくにご承知のはずです。
そして「核実験と長距離弾道ミサイル発射の一時凍結」ということですが、これなどは食糧援助をアメリカが渋ったら、「いつでもぶっ放すぞ!」と言っているようなもの。
なんともだらしないアメリカの対応で、結局は食料など大幅に援助させられるはめになってしまったようですね。

こうして、アメリカを手玉に取ったことで、若き金正恩指導者のカリスマが出来上がっていくわけです。

北朝鮮の核開発は、アメリカなどとどんな約束をしようが止まることはありません。日本の腑抜け原発とは訳が違います。
ウラニュウムをいくら濃縮しても、ウラン型原爆は重くなりミサイル搭載は不可能なはずです。飛行機で運んで落とすくらいしかできません。
ですからもはや北朝鮮は、ウランを燃料とした原子力発電を行い、そこでプルトニュウムを生産するはずです。

もともと沸騰水型とか加圧水型の原子炉は、この原爆のためのプルトニュウム生産が目的だったもの。
日本の福島にあった原子力発電所は、使用済み燃料の再処理と称して、原爆用のプルトニュウムを核兵器保有国に供給していたと思われます。

北朝鮮にも細々とながら原子力発電所はあります。その稼動状態は偵察衛星で確認できますから、アメリカの情報部は北朝鮮がどのくらいのプルトニュウムを保存しているかは計算しているでしょう。
プルトニュウム型の原爆は、小型になりミサイルに搭載が可能になります。
ノドンミサイルに搭載して日本全国が射程内。テポドンに搭載すればアメリカ大陸にまでも届こうとします。

アメリカ、ロシア・・・中共、インド、パキスタンなどの核兵器は確かに防衛のための核兵器かも知れませんが、北朝鮮の核兵器だけは違います。あれは恐喝兵器として、お金を生み出す兵器になります。
いわば「ゆすりたかり兵器」というわけで、こんな交渉をしていたらアメリカは今後永久に貢がされます。
現在、日本が陥っている中共へのODAのようなものになってしまう可能性があります。なぜなら、それが目的の核開発なのですからね。

どんな事態になろうとも、アメリカは中東だけには強く出ます。現在もなおイランやアフガンには無人攻撃機などで爆撃をしますし、その発言も強く、イスラエルを暗に支援し続けます。
ところがアジアとなると、その文化的背景が見えにくいらしくて、どうしても腰が引けてしまうようですね。もちろん戦争して勝った日本に対してだけは今でも戦勝国として勝手なことを押し付け、強いアメリカを気取っていますけど。

しかし、北朝鮮でこのような腰の引けた外交をやっていると、やがて世界はアメリカを腑抜け国家と見做すようになってしまうかも知れません。
そうなれば、歴史の浅い共和国です。国家としての存続すら危ぶまれることになりかねません。
もし、日本が核武装したらどうする気でしょうか?

日本は原爆を2発、アメリカに落とす権利をもっているのですからね・・・

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