2010年10月28日木曜日

東京国際映画祭での中共の異様な振る舞い

中間選挙を前にして、アメリカは反中になっていますが、その原因は失業問題で、その責任を中共に持っていこうとするもの。
本来ならこのことに関してなら中共が文句を言ってもいいはずですが、それでもアメリカ民主党に勝ってほしい中共はそのようなことはしません。

その中共が出来ることは、再び日本を喝上げすることだけです。
そこにあった手ごろなイベントが東京国際映画祭。そこに提出された台湾の映画に、「中国台湾」と記述されていないと怒り出しました。
中国への帰属を示せと、改めるよう突然要求し始めたとのことです。そしてすぐに沖縄・尖閣諸島の領有権問題を持ち出し、中台の映画関係者が連帯してグリーンカーペットを歩く“ミニ反日デモ”まで提起してきたとか。

中国代表団は江平団長(国営中国電影集団副総裁)。そして台湾代表団は陳志寛団長(行政院新聞局電影事業処長)。
最初に江氏の方から陳氏に「中国台湾」とするよう要求して騒ぎ始めたそうです。
陳団長と台湾側は、中国台湾とすることも、ミニ反日デモを行うことも拒否し、芸術活動に政治を持ち込まないよう、はっきりと反論したとのことです。どこかの政治家に見せたかったような話ですね。

結果的に、中共の代表団は東京国際映画祭をボイコットし、台湾の映画関係者もイベントへの参加を一部見送る事態となってしまったとか。
もう二度と中共には東京国際映画祭に参加してほしくないと思うのは私だけでしょうか?

この騒乱でわかることは、中共が尖閣列島問題でかなり苦慮しているようだということではないでしょうか?
尖閣列島が中共の領土だと言っては見ても、アメリカは沖縄とともに日本へ返還したと述べましたし、尖閣列島の所有者は日本人であり、現在はその人から政府が借りていることになっていて、しかも地代が支払われているというのが現実とのことです。
他の国は「領土問題は当事者同士で決めてくれ」というスタンスを取りますし、中共があまりあせって同意を求めても、今度は南沙諸島の問題などで中共に不利な論調が出てきます。

尖閣列島の領有権を主張していたのは、昔から台湾だけ。それも台湾の一部の人たちであり、日本領土だとする台湾人のグループもあるようです。
中共は台湾が属領だということで、尖閣列島は中共の領土という主張をしているだけですね。
即ち根拠が薄いわけです。
ですから東京国際映画祭という場を使ってでも尖閣列島を中共領土とする主張を行うように上海筏から命令されて来ていたのでしょうか?
もしかしたら江平団長は江沢民氏の親戚かも知れませんね。

中共の主席があと2年で交代します。ですからすでに胡錦濤氏の権力は陰りを見せ始め、次期候補の習近平氏が強くなっているのではないでしょうか?
習近平氏は上海筏の太子党の一人。なにやら辻褄が合ってきます。
江平団長はこのような時期に、東京国際映画祭で台湾を属領と明確化することなどを画策して自分の出世を考えたのかも知れません。

しかし、見事に台湾の陳志寛団長に退けられてしまったわけです。
このやり取り、人間性が表出していて、面白いですね。こんな中共と一緒にして欲しくないと思う誇りある台湾人は、結構多いのでしょうね。
我々も見習わなければ・・・・

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