私の知人が1月13日の夜、「気分が悪い」と言って寝ようとして、そのまま息を引き取りました。
死因は「虚血性心不全」でした。
評論家でウイグル問題に取り組んでいた関岡英之氏も昨年「虚血性心不全」で亡くなっております。 また映画俳優の宍戸錠氏も1月18日に「虚血性心不全」で亡くなりました。
心不全とは心臓ポンプ機能が低下した場合の呼称で、心筋症と言うのはその原因の一つの病名です。
急性症状の発現後24時間以内に死亡することを「突然死」と言いますが、その多くがこの「虚血性心筋症」という病気だそうです。
心臓の栄養血管である「冠状(かんじょう)動脈」の動脈硬化性変化による狭窄や閉塞で発症し、心臓が停止して死に至るということですが、短時間での心肺停止の場合、実際に家族や知人らがそばにいて直ちに救急搬送しても、ほとんどの例で蘇生は稀ですので、助けることは極めて困難だそうです。
虚血性心疾患を呼び起こす危険因子は、高血圧、糖尿病、高脂血症であり、これに加えて喫煙、肥満、睡眠不足、運動不足、情動ストレスなどが加わると発病しやすくなると言うことです。
この、心臓移植しかないという絶望的な心疾患に、新たな治療方法が登場しました。iPS細胞を使った治療方法です。
拒絶反応の起きにくい健常者の血液を採取し、そこから「iPS細胞」を作り備蓄します。その後このiPS細胞を「心筋細胞」に分化してシート状に加工し、重症の心不全患者に移植するという治療方法です。
1月27日に大阪大学の研究チームが「最初の移植手術を今月実施した」と発表しました。
研究チームのリーダー「澤芳樹教授」とメンバーは、「虚血性心筋症という心不全の患者に移植手術を実施した」と述べ、「1月27日に一般病室に移り、容体は安定している」との発表です。患者の性別や年齢などは個人情報のため発表されていません。
直径4~5センチ、厚さ約0・1ミリの円形のシート状に加工されたものを、3枚患者の心臓に貼り付けて移植したとのこと。
この心筋シートが血管の形成を促進する特殊なタンパク質を分泌して、これにより血流が回復し、傷んだ心筋を再生させると言うことです。
シートは自然に拍動し、心臓の拍動を強める働きもあると言うことで、今後1年間にわたって経過を観察し、がん化の有無などの安全性や治療効果を確かめる計画だそうです。
また、保険が適用される治療として適切かどうかも評価するとのこと。 さらに今後3年程度で計10人の患者に実施する計画もあるそうです。
iPS細胞を使った再生医療の臨床研究は、今、日本の医療研究者の間で盛んに計画されております。心臓病では慶応大が心筋細胞の塊を移植する別の手法を計画しているそうです。
さらに京都大学では、iPS細胞から作った軟骨組織を、膝関節の軟骨を傷めた患者に移植して治療する臨床研究を、妻木範行・京都大教授らによって年内に行うことが発表されました。
厚生労働省の作業部会が、1月24日に計画の実施を了承したと言うことです。
iPS細胞を使って直径数ミリの軟骨組織を作り、患部に移植、その後周囲に残っている軟骨と一体化し、痛みを緩和できるか1年間かけて確かめるという臨床実験で、現在症状が中程度から重症に近い20~70歳の4人が対象になっているとか。
これまで心臓移植しか治療法がなかった心筋症という病に対して、iPS細胞による心臓再生が本格化するなら、今後も移植手術しか治らない病気が再生治療で可能になる可能性があります。
心臓移植などの臓器移植と言えば、中共で行われているウイグル人虐殺移植が思い出されます。
悪いこととは知りながら、それでも助かりたい一心で世界中から移植を受けにやってくる患者が多く、日本からもかなりの人がひそかに中共で移植を受けているという報告もあります。
カナダのデービッド・マタス氏などが「移植ツアーは止めろ」と叫んでいますが、中共側は増える移植希望者に対して病院を増やし、受け入れ態勢を強化しているようです。
道徳的な呼びかけには世界中が答えてはいないようです。しかし移植治療にiPS細胞による治療法が加わると人々はどちらを選ぶでしょうか?
今後日本でiPS細胞による移植手術が普及し、治癒率が上がれば「移植ツアー」は中共から日本へ変わっていくと思います。
高額医療であっても。命の方が大事になるでしょう。
こうなれば、おぞましい移植ツアーもなくなり、中共の殺人移植もなくなるように思います。
待ったなしの移植は心臓病です。もしiPS細胞による心臓再生が本格化していれば、私の友人も助かったかもしれません。
iPS細胞による移植治療が、早く軌道に乗るようにしたいものですね。
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