アメリカの習近平主席いじめが続いています。米中首脳会談はトランプ政権にとって絶好のタイミングを提供したようです。
しかも安倍首相に対抗するためにフロリダのトランプ氏別邸・「マールアラーゴ」での会談を要求したのは習主席側でした。
ここでは中共の大使館もなく、中共にとっての緊急事態が判りません。そこでシリア爆撃を習主席に見せつけたトランプ大統領でした。
習主席は本国との連絡もなかなか取れずにアメリカ非難のメッセージが出せません。
プーチン大統領は「国際法違反だ」などとメッセージを出しましたが、ロシア政府はその後すぐに「ロシアは(アメリカとの)対話の窓口を閉ざしたりしない」との報道官のメッセージを出しました。
そして4月11日~12日に予定されたティラーソン国務長官の訪ロは変更されておりません。
河添恵子氏の分析では、現在中共内部は3つの派閥、太子党、共産党青年団、江沢民派が死闘を繰り広げているそうです。
そして北部遼寧軍区という北朝鮮に核開発やミサイル技術を提供している軍区が江沢民派であり、そこを5大戦区への軍政改革で太子党で乗っ取ろうとした習主席の計画が失敗し、遼寧軍区を含む北部戦区を江沢民派に押さえられてしまったわけです。
江沢民氏は吉林省にある中国第一汽車集団公司で働いていたエンジニアでもあります。そしてここが中共の戦車などを製造していましたから、中共の軍事技術の中核でもありました。
ですから北部軍区から北朝鮮に核の小型化やらミサイル技術が流れてもおかしくはありません。
そして中国石油天然気集団総経理だった周永康氏が、北朝鮮の金正日氏と金正恩氏親子に対して中共政府には「金正男氏をトップとした北朝鮮の傀儡政権を作ろうと言う流れがある」と漏らしてしまいます。
それが習主席に発覚して、国家機密漏洩罪で終身刑になってしまいますが、漏れた情報はどうにもならず、そこから金正男氏暗殺の指示を金正恩氏が出したようです。
ここから北朝鮮と中共の関係は悪化しますが、それを江沢民派が利用するわけです。北朝鮮にミサイル技術などを提供し、対日、対米強硬策のように試射しながら、実質的には北京を狙います。
この間、習主席の太子党と江沢民派は、汚職撲滅などの大義で殺したり、倉庫を爆発させたりと死闘を繰り広げます。
北朝鮮の新しい指導者「金正恩」がどんな人物なのか、アメリカと中共はそれぞれが正恩氏の留学先だったスイスで情報を集めます。つまり正恩氏と交流のあった当時の学生たちに対して聞き取り調査を行ったのです。そして「怒るとキレて何をするか判らないやつだった」との答えが返って来たとか。
つまり、怒るとすぐキレて何をするか判らないやつが、江沢民派の遼寧軍区から核技術とミサイル技術を支援されて、習政権と対峙している格好です。
もし習主席が北朝鮮に対して何らかの影響力を今も持っているかどうか、トランプ大統領は安倍首相訪米の時に試します。しかし晩餐会のタイミングで北朝鮮がミサイルを発射したことで、もう何も出来ないことを確認したのでしょう。
その後、金正男氏がクアラルンプールで暗殺されてしまいます。北朝鮮の背後に江沢民派がついていることを裏付けたようなものですね。
そして金正男氏の長男、「金漢率(キム・ハンソル)」氏の身辺も危険になって行きます。習主席は彼の亡命を認めざるを得ず、そこにアメリカがいかにも助け舟のようにアメリカ国内への受け入れを容認したのではないでしょうか。現在キム・ハンソル氏がどこに居るかは公表されていませんが、もしアメリカだとすれば、北朝鮮崩壊後、アメリカは彼を利用することが可能になったと考えても良いと思います。
中共は階層主義の国家です。その権力の序列の1位が習主席ですが、序列3位の張徳江氏と序列5位の劉雲山氏、そして7位の張高麗氏が江沢民派です。
第2位の首相である李克強氏は共産党青年団で、習主席と同じ太子党は4位の兪正声氏、そして6位の王岐山氏だけだと言う事です。(チャイナセブンの中で)
このことから習主席の基盤はそれほど盤石ではないということのなるのではないでしょうか。それを知っていて、トランプ政権は揺さぶりを掛けているのでしょう。
ティラーソン国務長官は、9日のテレビインタビューで、「サリン攻撃の裏にロシアが関与している情報は現時点では無い」としております。これからロシアとの交渉ですから当然ですね。
さらに長官は、この攻撃は北朝鮮への警告でもあり、「習近平国家主席は行動を起こさなければならないレベルだということを理解している」と強調したのです。
さらに中共側から「もはや北朝鮮と対話で解決できる時期ではない」との認識が示されたとも述べました。
ここでアメリカはアメリカ単独行動を中共のトップは了解したとしたわけです。北朝鮮から見れば習政権の裏切り行為であり、アメリカから攻撃されたらすぐに北京にミサイルを撃つように仕向けているとも取れます。
そしてアメリカから戻った習主席はこれについて何も言えないのではないでしょうか。
こうしてティラーソン長官は、ロシア・プーチン大統領との会談に臨みます。
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