安倍首相がTPP交渉参加表明をしてから、賛成派と反対派の間で、ネット論議が続いています。
賛成派の屋山太郎氏、反対派の西田昌司参議院議員などがぶつかり、メールでは三橋貴明氏からのTPP反対メールが送られてきます。
TPPについて我々国民はあまり内容を知りません。その理由は「TPP交渉」になっているからです。
賛成派と反対派が内容について述べていますが、まだ交渉中であるため、どうなるのかが判らないからです。
すでに参加国の間では「アメリカ主導」で、ほとんどアメリカ政府の圧力団体である「金融、保険、医療」などの分野の「取り決め」がまとまっています。
そしてTPP交渉の方式として、ラチェット条項というものを発効させ、すでに決まった議論を蒸し返せない仕組みを作って、アメリカ優位を保持しております。
日本側が交渉しようとしても、過去の経験から見て日本側の交渉力があるわくもなく、アメリカに押し切られるに決まっていると見るのが、反対派の主張するところではないでしょうか?
これに対して安倍首相は、「日本の国益は必ず守る。日本が主導する交渉を行う!」とかなり自信一杯の発言を出しております。
もちろん交渉の方針とか内容までには言及しません。敵に手の内を見せるわけには行きませんので、まあ当然でしょう。
だからこそ、国民の不安は高まり、反対派がネットで反論を掲げれば、「その通りだ」と思わざるを得ないのが現在の状態ではないでしょうか?
TPP交渉の会議は今年の9月に行われる予定だそうです。アメリカはそこで交渉妥結を行い、年内にTPPを開始させると張り切っております。
そうなれば日本には交渉参加と言っても、1回の交渉しか出来ません。しかも過去に決定したことを蒸し返すのは禁止ですから、何のことはない現状丸呑みで妥結してしまうのではないでしょうか?
アメリカにとって、年内妥結、来年から開始というシナリオでないと、圧力団体の力に抑え込まれてしまうのでしょう。それは「金融、保険、そして医療」などです。はっきり申しまして農業関係は日本の主張が通るかも知れません。
国民皆保険についても、アメリカの保険会社は先端医療の売り込みに必死で、その医療資金確保に高い保険に入れという売り込みですから、貧乏人を相手にはしません。ですから「皆保険は貧乏人のために残す」というコンセンサスはあるようです。(日本人の死生観が判っていませんね)
安倍首相は「日本の皆保険制度を他国にも輸出する」と述べましたが、このような背景があったからではないでしょうか?
アメリカは自動車について、国内産業を守るために関税を掛けることを主張しました。これは日本の農業にも関税を掛けることを認めるための国内対策かも知れませんね。その上で、日本の農産物輸入の関税を出来るだけ安くする交渉を始めるでしょう。日本の農業関係者は、関税の下げ幅を設けて、どこまでが勝利となるかを理論的に出しておくべきではないでしょうか。
さて、アメリカの年内妥結に張り切るアメリカ。それに対して日本はどのような対策を取るのでしょう?
「妥結できません。交渉終了ならば日本は脱退です。」とは言えない立場が日本なのです。ですからやるべき交渉は、「交渉は続ける。しかし、一部分からTPP開始は認める」などというファジーな言い回しになるような気がします。それでアメリカがどう出てくるかは判りませんが。
交渉継続となっていれば、開始されたTPPで日本に不利な状態が見えた時は、それを交渉のテーブルに載せます。「ラチェット条項があるから駄目だ」とアメリカは言うでしょうが、アメリカにとって不都合が生じれば、彼の国は平気で「見直し案」を出してくるでしょう。そしてこう言います「これは蒸し返しではない。さらに自由貿易を発展させるための新しい提案だ!」と。
この言い回しを先取りしても良いはずです。
「保守とはメンテナンスのことである」とは三橋貴明氏の持論ですが、「TPP交渉継続」と「TPP実施」を並行して行うのは、この理論に合致します。TPP交渉継続は、実施したTPPがどのようになっていくかを監視しながら、参加国のどこかに偏った問題が出た場合、それを是正する機能(保守機能)が備わったことになりますからね。いわばガジェットが備わったということです。
私は「保守とはパッチワークである」と思っています。不都合が発見されれば、そこをパッチワークとして修復し、全体の安全(国体)を守る・・と言うことです。現在のインターネットもこの方法でメンテナンスされ続けているはずです。ですから中核で動いているシステムを「ア・パッチ」と呼んでいますね。
安倍首相はTPP交渉参加を決めました。あとはTPPという木をすくすくと真っ直ぐに育てるだけです。アメリカの圧力団体の言うがままにさせてはいけないのです。(金融は要注意ですね)
「TPPは環太平洋の経済戦争である。日本はいやでも巻き込まれる。打って出るしかない。たとえ負けても、それを後継者が受け継ぎ、戦いを続けるしかない。」
これくらいの気持ちを持った方がいいのではないでしょうか・・・
TPPについて我々国民はあまり内容を知りません。その理由は「TPP交渉」になっているからです。
賛成派と反対派が内容について述べていますが、まだ交渉中であるため、どうなるのかが判らないからです。
すでに参加国の間では「アメリカ主導」で、ほとんどアメリカ政府の圧力団体である「金融、保険、医療」などの分野の「取り決め」がまとまっています。
そしてTPP交渉の方式として、ラチェット条項というものを発効させ、すでに決まった議論を蒸し返せない仕組みを作って、アメリカ優位を保持しております。
日本側が交渉しようとしても、過去の経験から見て日本側の交渉力があるわくもなく、アメリカに押し切られるに決まっていると見るのが、反対派の主張するところではないでしょうか?
これに対して安倍首相は、「日本の国益は必ず守る。日本が主導する交渉を行う!」とかなり自信一杯の発言を出しております。
もちろん交渉の方針とか内容までには言及しません。敵に手の内を見せるわけには行きませんので、まあ当然でしょう。
だからこそ、国民の不安は高まり、反対派がネットで反論を掲げれば、「その通りだ」と思わざるを得ないのが現在の状態ではないでしょうか?
TPP交渉の会議は今年の9月に行われる予定だそうです。アメリカはそこで交渉妥結を行い、年内にTPPを開始させると張り切っております。
そうなれば日本には交渉参加と言っても、1回の交渉しか出来ません。しかも過去に決定したことを蒸し返すのは禁止ですから、何のことはない現状丸呑みで妥結してしまうのではないでしょうか?
アメリカにとって、年内妥結、来年から開始というシナリオでないと、圧力団体の力に抑え込まれてしまうのでしょう。それは「金融、保険、そして医療」などです。はっきり申しまして農業関係は日本の主張が通るかも知れません。
国民皆保険についても、アメリカの保険会社は先端医療の売り込みに必死で、その医療資金確保に高い保険に入れという売り込みですから、貧乏人を相手にはしません。ですから「皆保険は貧乏人のために残す」というコンセンサスはあるようです。(日本人の死生観が判っていませんね)
安倍首相は「日本の皆保険制度を他国にも輸出する」と述べましたが、このような背景があったからではないでしょうか?
アメリカは自動車について、国内産業を守るために関税を掛けることを主張しました。これは日本の農業にも関税を掛けることを認めるための国内対策かも知れませんね。その上で、日本の農産物輸入の関税を出来るだけ安くする交渉を始めるでしょう。日本の農業関係者は、関税の下げ幅を設けて、どこまでが勝利となるかを理論的に出しておくべきではないでしょうか。
さて、アメリカの年内妥結に張り切るアメリカ。それに対して日本はどのような対策を取るのでしょう?
「妥結できません。交渉終了ならば日本は脱退です。」とは言えない立場が日本なのです。ですからやるべき交渉は、「交渉は続ける。しかし、一部分からTPP開始は認める」などというファジーな言い回しになるような気がします。それでアメリカがどう出てくるかは判りませんが。
交渉継続となっていれば、開始されたTPPで日本に不利な状態が見えた時は、それを交渉のテーブルに載せます。「ラチェット条項があるから駄目だ」とアメリカは言うでしょうが、アメリカにとって不都合が生じれば、彼の国は平気で「見直し案」を出してくるでしょう。そしてこう言います「これは蒸し返しではない。さらに自由貿易を発展させるための新しい提案だ!」と。
この言い回しを先取りしても良いはずです。
「保守とはメンテナンスのことである」とは三橋貴明氏の持論ですが、「TPP交渉継続」と「TPP実施」を並行して行うのは、この理論に合致します。TPP交渉継続は、実施したTPPがどのようになっていくかを監視しながら、参加国のどこかに偏った問題が出た場合、それを是正する機能(保守機能)が備わったことになりますからね。いわばガジェットが備わったということです。
私は「保守とはパッチワークである」と思っています。不都合が発見されれば、そこをパッチワークとして修復し、全体の安全(国体)を守る・・と言うことです。現在のインターネットもこの方法でメンテナンスされ続けているはずです。ですから中核で動いているシステムを「ア・パッチ」と呼んでいますね。
安倍首相はTPP交渉参加を決めました。あとはTPPという木をすくすくと真っ直ぐに育てるだけです。アメリカの圧力団体の言うがままにさせてはいけないのです。(金融は要注意ですね)
「TPPは環太平洋の経済戦争である。日本はいやでも巻き込まれる。打って出るしかない。たとえ負けても、それを後継者が受け継ぎ、戦いを続けるしかない。」
これくらいの気持ちを持った方がいいのではないでしょうか・・・
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