2013年3月10日日曜日

ロシア、ソチの冬季五輪は大丈夫か?


森元首相の訪ロで、腹の探り合いの下準備が出来た日ロ関係。しかし今、ロシアは天然ガス価格の下落で経済が圧迫され始めているようです。
天然ガスは、埋蔵量も多く、そこにアメリカがシェールガスの商業化に成功したため国際価格が下落しています。

もともとロシアが輸出するガスは、原油価格が1バレル当たり$100以上でないと赤字になります。それが現在$90くらいで、もっと下がるかも知れません。
ですからガスも価格がさらに下がっています。

そこでプーチン政権は、再び日本からお金をだまし取ろうと、森元首相を呼んだわけです。今回森氏は、「落とし所を探る」という話で戻ってきましたが、そんな両国に都合がよくいくものでしょうか?

ソチの冬季五輪は、莫大な費用がかかります。なぜならソチという場所はそれほど寒い地方ではないからです。来年の2月、それまでに準備が必要ですが、まだジャンプ台も周辺のホテルも出来ていません。
選手の間には、「ソチ五輪はテントかも知れない」などという噂が流れているとか。
もし、来年の2月に雪が不足すれば、シベリアの奥地から巨大な輸送機で雪を運んでこなければならないでしょうしね。

そのロシアが、北方4島に予算を付け、開発のポーズを取っているのは、あくまでも日本を刺激してお金をふんだくるのが狙い。そんなことは森元首相も判っていたでしょう。(北方領土の食糧倉庫内のソバの実やコメには、ダニ、カビ、ネズミの糞も混ざっているとか。環境は劣悪なのです)
あの寒い北方の島々の経済開発ができるのは日本の技術だけです。ロシアにも、まして中共にも無理なのです。彼らにはせいぜい森林資源を取り出すことぐらいしか出来ないのでは?

だからといって、交渉をさぼることは出来ません。今年には安倍首相もロシアを訪問するでしょう。もっとロシアの足元を見て行きましょう。
いつもこちらが足元を見られてきましたからね。

さて、落とし所をどうするか、そこが問題です。ロシアの経済危機をプーチン大統領はもっと国民に訴える必要があるのではないでしょうか?
すなわち、北方領土の2島を日本に売るというようにしたらどうでしょうか?
そこまでロシアは経済的に追い詰められていることを、こうして国民に訴えるわけです。

これまでは何度も騙し取られてきたお金、売買ならば証拠も残るでしょう。2島だけにしておいて、他の広い2島も今後売買を検討するということにしておくわけです。
ロシア国内は「金で国を売るのか!」とかいう論調が激しくなるでしょうが、しかし2島返還はこれまでロシア側の言い分でした。
あとの広い2島は、ロシア経済が良くなれば戻ってこないかも知れませんが、当分の間ロシア経済は低迷するでしょう。やがてその2島にも法外な価格を付けて交渉してくると思いますけどね。
その2島が日本領土に戻る金額交渉に入ったら、千島列島(クリル諸島)の共同開発を持ちかけるのはいかがでしょうか?ここから経済協力として、ロシアに金が流れるとすれば彼らは乗ってくるはずです。このようにロシアにとってのおいしい話をぶつけながら、広い2島の価格交渉に入りましょう。

アベノミクスが順調ならば、日本経済は立ち上がります。そして周辺を見れば、ほとんどの国家がリーマンショック後の不況にあえぐことになります。
日米関係では日本はアメリカを支えることになるでしょうが、ロシアもまた日本に苦境を訴えてくるはずです。北方領土だけでなく、樺太の南側を要求しましょう。もちろん価格を付けろということです。

北方領土を戦後の清算ではなく、新たな取引で日本領土にするのであれば、もはや樺太もそういう交渉の対象にしていいでしょう。
南樺太を日本領土に戻したら、宗谷海峡に新幹線を通しましょう。海底トンネルの工事で、あの海峡を通過する船舶の監視装置も取り付けます。
中共が、東シナ海がダメなら宗谷海峡の方に太平洋への出口を探っている時です。この売買交渉だけでも打撃は大きいはずですね。トンネル工事の話は、相当ショックが走るでしょう。

もちろん日本は平和外交です。南樺太から北樺太、そして間宮海峡を渡ってユーラシア大陸へ新幹線を延ばす交渉は、シベリアの経済開発をロシアとの共同開発ということで進めます。

狡猾なロシアです。日本からお金を取ることだけを考えて行動するでしょう。しかしもう日本はその手口がほとんど判っているはずです。
それを利用して、シベリア開発から東京発パリ行きの鉄道を考えましょう。戦前はこのようなビジョンが語られていたはずです。
それこそ、子供たちに希望を持たせるお話ではないでしょうか。

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