2012年9月7日金曜日

中共政府、中共軍部に負ける・・・


軍事評論家の鍛冶氏が、そのメールマガジンで、日本政府が「尖閣の地権者と国有化で合意したと発表」の件について面白いことを述べております。

「日本政府は、都知事が反発するのを知りながら月内にも契約すると断言した。一体政府は何を焦っているのか?」とするお話で、その直前に「中共の習近平氏の主席就任が確実」というニュース(リーク)が流れたという事実があったそうです。

そのことから、鍛冶氏は「日本政府の発表と中共政府のこのリークは、何らかのバーター(条件交渉)があったのではないか・・・という推測をしているのです。

実は、習近平氏の主席就任は、昨年末から危ぶむ声が出始めていたと言うことです。
習近平氏は、失脚した薄煕来氏と同じように軍部の支持を受けております。従って薄の失脚はそのまま軍の発言権が弱まることを意味し、それが「習氏の主席就任も危うい」という噂になっていたと言うのです。

ところが、今年になって軍部あたりからのリークと思われる噂が、ワシントンで流れ始めました。それは「この10月の中共指導者の交代期は権力が空白となるから、中共軍は自由に行動できる。そこで尖閣に軍事侵攻する。」というものでした。
この噂ゆえに、石原都知事がワシントンで尖閣購入を発表したのだろう・・とも述べております。
そして先日「習近平の主席就任が確実」という噂が流れたのです。
これが日本政府をあせらせている理由ではないかと、鍛冶氏は推測するのです。

しかし、「指導者交代の空白で尖閣に軍事侵攻」という噂は、軍部による中共政府、つまり胡錦涛政権に対する脅迫であると鍛冶氏は述べています。
つまり、「習を主席に就けないというなら勝手に軍事行動を起こすぞ」と脅迫しているのです。
結果的には、習氏が就任すれば、軍部は暴走しないようですから、尖閣侵攻の可能性は薄れたと見るべきだというわけです。

習氏が主席に着くことは、軍部の発言が強まることになります。
その証拠に、中共政府は薄を逮捕せず、薄夫人は逮捕されたものの執行猶予となり事実上の無罪放免になっていることが挙げられております。
そして「裸官」という党幹部の売国行為摘発に、見事に蓋がされたことからも判りますね。

事実上、中共政府は中共軍部に負けたということです。

日本国内では、それを分析せずに「東京都」と「日本政府」が戦っています。
日本政府は、東京都による尖閣購入を阻止すれば中共軍は尖閣に来ないと思っている節があります。
しかし中共政府は、習氏が軍部の要求通りに主席に就任すれば中共軍は尖閣侵攻しない筈だと考えているようです。
中共軍の尖閣侵攻は、中共にとっては一種の「軍事クーデタ」となります。ですから中共政府としては、それだけは阻止したかったのでしょう。

さて、そんなこととは関係なく、すでに尖閣諸島の東京都購入計画は進んでいます。
東京都は10月に上陸を慣行する構えです。その場合に中共軍が出てきたらどうなるか、その分析結果は「日本の自衛隊は米軍の支援がなくとも中共軍を撃破できる実力を備えている」というものでした。
これは、両軍の軍事力を客観的に分析すると必然的に出る結論で、軍事アナリストの間では常識になっている情報だそうです。

すなわちアメリカは「尖閣は日米安保の対象」と繰り返し述べていますが、これは「中共が尖閣に侵攻しても米軍をただちに介入させる必要はない」ということから出てきている情報だそうです。

アメリカは日中が戦闘状態になる場合、すなわち中共軍が尖閣を占領し、自衛隊が奪還すべく動員され尖閣周辺で日中両軍が睨み合う事態を想定して、その仲介役を果たそうとしているとか。
緊迫した状況下ならば、日中両国はアメリカのどのような提案でも受け入れるだろうと考えているそうですね。

そんなにうまく行くのでしょうか?

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