ウォールストリート・ジャーナルが、日中の戦争状態を「ナショナリスト(民族主義者・国家主義者)の政治家や活動家が新たな影響力を振るっており、中共や韓国との関係をこじらせ、東京の政策担当者の頭痛のタネになっている」という記事を掲載しました。
この記事によると、靖国神社を「過去の帝国主義と強く結びついた施設」と説明し、2閣僚が民主党政権下で初めて靖国神社に参拝したことに対して、「韓国との紛争をさらに燃え上がらせた」などと述べています。
また、中共がテロリストとしているウイグル独立派の国際会議を5月に東京で開いたこと、石原都知事とナショナリストが駆り立てて、野田首相に尖閣諸島の国有化させ、さらに「軍の売春宿で働くことを強制された韓国人女性」が居たとする政府声明(河野談話)に反対して「強制連行を示す資料はない」とするナショナリストが慰安婦の碑の撤去を要求したことが「韓国の苦情を引き起こした」などと書き立てています。
そしてさらに、「ナショナリストの日本の政治家」がインターネットで若者にメッセージを発信しているなどとして、「自衛隊の任務を厳しく制限する平和主義の憲法の改正」を究極の目標にしており、領土問題への関心の高まりが目標達成の弾みとなることに期待を寄せている・・などと記載しています。
一方的で、まるで日本のナショナリストが中韓を“挑発”しているとの印象を与えかねない内容ですね。
ウォールストリート・ジャーナルの内部にも朝日新聞とかNHKのように、中韓の工作員に入り込まれているようにも思えます。
ワシントン・ポストの記事は、「緩やかだが、かなりの右傾化」という表現になっていて、与野党問わず集団的自衛権の行使容認を主張するようになったこと、憲法改正論が高まっていることなどが記載されているとか。
ここでは、日本国民が北朝鮮に拉致されながらも、憲法などの制約で軍事的に取り返すことができず、また、同様の理由で、竹島における韓国の不法占拠を許してしまっていることも書かれてはおりません。もちろん北方領土もことも。
中共の尖閣侵略は、日本国民の防衛への関心の低さと、常に負け犬根性の日本外交の弱点が突かれて、中共が太平洋への野心を行動に移している・・という事実にも触れていません。
現在の日本は、大東亜戦争の敗戦の呪縛から解かれて、今、普通の国家になろうとしている真っ最中だということであって、右傾化などにはなっておりません。
戦後、ソビエトに亡命していたマルキストが日本に戻って政治に台頭し、マスコミ界と教育システムをボロボロにして、左傾化をあたりまえの状態にしてしまったわけですから、今起きていることは、左傾化から真中に戻っているところ。今後真中から右側へ少しは振れるかも知れませんが、もう左へは行かないでしょう。マルキスト達は高齢となり、その教育を受けた団塊世代は、すでに社会の重荷になっておりますから。
日本が真ん中に戻るということは、生産と消費をまともな日本式に戻し、国体を護持し(国防も含む)、その上で諸外国と付き合っていくというもの。いわば国家の正道であって、これを英語で「メインストリート」と申します。
これまで日本は、左側の崖っぷちを歩いてきました。いつ奈落の底に落ちるかも判らない道でした。
アメリカの現在も、この正道から反れております。崖っぷちでなく、壁のある際に追い込まれ、その壁際の道をのたうちまわっている状況が解らないのでしょうか? (壁が右にあるのか左にあるのかは判りませんが・・)
その「壁際の道」のことを英語で「ウォールストリート」と言うのでしょう。
これ以上、日本の右傾化(実際は真ん中に戻ること)が進むことは、アメリカにとっても、中共にとっても、さらにロシアにとっても嫌なことなのでしょうね。
だから中共の次期主席である習近平氏も、ちょっとトーンを落としました。「軍事衝突があっても尖閣を取る(守る)」などと言っていたのに、最近は「平和的に解決する」などとごまかし始めました。(バネッタ氏が何か耳打ちしたのでは?)
これ以上日本を刺激すると、逆効果が出て来るかも知れないと、いうことでしょうか?
たとえば中共が経済制裁を実施して、日本企業が中国大陸からすべて引き揚げると、中共の経済が20%くらいダウンすることが判ったらしいのですね。経済制裁をしてくれれば、日本は苦労なく中共リスクから逃げられたのですけど・・・
現在行われている自民党総裁選挙。アメリカ中心の「石原、林」のどちらかになるのか、それともアメリカが作った東京裁判史観からの脱却を目指す「安倍、石破」のどちらかになるのか、それが今週中に判ります。
安倍元首相の出している政策が、私がこれまで書いてきたブログの内容と一番近い内容なのです。ですから安倍氏が再登板することが、日本を真ん中に戻すための最短距離だと思うのですが。
そして、そうなることがアメリカなどから見ると「右傾化」に見えるのでしょうね。
アメリカこそ、壁際の道から「メインストリート」にもどる努力をしなければいけないのではないでしょうか。
ウォールストリート・ジャーナルでは、そんなことは書けないでしょうけど・・・
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