2012年9月22日土曜日

不可解な日中関係、友好40周年式典の開催


尖閣諸島の侵略を企てている中共が、日本の尖閣国有で官製デモを全国展開し、あげくにアメリカの華僑まで動員してワシントンなどで日本大使館前デモを行い、共産党の命令一下ぴたりと止めるという演出をして、「日本は中共人民の声を直視せよ」などと述べました。

しかし、「1000円もらってデモに参加した」と述べる福建省の華人なども居るなど、その欺瞞性は変わっておりません。
中共の研究者にも、「全国のデモを支援する出資者がいるのは間違いない」と述べている人も居るようです。

これだけ対立を煽り、国民の怒りを誘発し、アリバイ作りの要領で尖閣海域に大漁船団を送っている中共政府。
そのために尖閣海域を広くして、「釣魚島から約230キロの海域で700隻余り、約110キロの海域で23隻の漁船が操業している」と報道し、中共が尖閣海域の実効支配を進めているように国民に向けて報道しました。

その上で、日中友好40周年祈念式典は実施するとの連絡が入ったとか。
日本は尖閣諸島に侵略されている国家。日中友好40周年などは蹴飛ばすべき式典のはずです。なぜこのようなことを言ってくるのか、その理由を考えて見れば誰だって判るはずです。
いま、日本政府はこの記念式典をボイコットすべき状況ではないでしょうか? 「貴国が我が国領土から撤収しない限り、政府としての友好式典参加は見合わせる」と言うべきなのですけど・・・

この一連の中共の行動は、尖閣諸島における中共の言い分を、日本も認めている印象を作り出す作戦だと思いますけど。
どうしてこうも日本政府は毅然としていないのでしょうか?

デモが行われている時に、「中共在住の日本国民は、安全のため一時帰国をするように」という勧告が、なぜ出来なかったのでしょうか?
福島第一原発の時は、状況把握もないまま「避難命令」などを出したのですから、やって出来なかったはずはありません。
危機管理意識が低く、中共の顔色を伺うことしか能のない官僚に成り下がってしまったということですね。

この友好記念式典を行うと言った一方で、尖閣諸島の北側の海域に、中共は海軍のフリゲート艦を待機させています。
この意味は、「式典を断ったら武力行使に出る」という脅しでしょうか? 偽善の友好でもやらせてしまえばいい・・という腹積もり。犯罪国家とはこういうものです。
これで日本は、ついに海上自衛隊のフリゲート艦を出動させ、石垣島に接岸するくらいまではやらねばならないはずです。
そしてそのフリゲート艦の下には、無音潜水艦が潜航し、中共海軍のフリゲート艦を監視するくらいの軍事行動は行うべきでしょう。

世界中は、おそらく今、日本の行動を見ています。
中共がこれからどうするか、それによって資金の引き上げとか、企業の撤退のタイミングを伺っているようです。日中間で戦闘が始まれば、撤退のための良い口実になります。多くの国家にとって、すでに中共はリスクが大きく、投資の魅力はほとんど無くなっているはず。

逆に言えば、中共は、日本企業を引き止めておくことで、まだ中共は安全な投資先であるというアピールが出来ます。
「子供を人質に取ってでも、帰さない」くらいのことはやりそうですね。
さらに中共は日本に対して経済制裁をかけるそうです。日本人を帰国させずに日系企業をひどい目にあわせる、経済制裁に名を借りた一種の拷問であることは間違いないでしょうが、中共国民の職場も失われることは気の毒なことです。

こんなことをしていると、習近平主席になってから、おそらく経済の失速がさらに顕著になるでしょう。
そしてこれから内戦もはじまるような雰囲気すらあります。(習近平氏は中共を完全には掌握できないでしょう。暴力無しでは・・・)
日本にとって、経済の逆転を行うチャンスです。
ただし、先に国内景気を回復させないといけません。中共の経済失速は全世界を巻き込みます。世界恐慌が始まる引き金にもなりかねません。日本は金融緩和と需要促進策で乗り切れる状況にあるはずです。

微妙な期間が始まりました。尖閣諸島で日中両海軍がにらみ合い、経済の動向がその勝敗を左右する状況。
長期デフレで苦しんできた日本。急成長してきた中共。ともにその歪が露呈しています。

実弾が飛び交う前に、日本・勝利という結論が出て欲しいですね・・・

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