石原慎太郎氏が構想し、「たちあがれ日本」の平沼議員とか日本新党の亀井議員などと連携して動き始めた石原新党に対して。自民党の石原伸晃幹事長が牽制を始めました。
「ひとの財布に手を突っ込んでお金を取るといっているのと同じだ。公党の人間は言うべきではないし、わが党所属議員がそうした行動に動くべきではない」という表現です。
石原慎太郎都知事は、自民党内に手を突っ込んで、自民党議員を取り込もうとしているのでしょうか?何のために?
石原幹事長の言う「わが党所属議員がそうした行動に動くべきではないと断言する」とはどういう意味でしょうか?
国会議員は、国家のために働く存在です。所属政党がどうあれ、自分の理念信条にさらに近い政党が現れたら、そちらへの鞍替えは当たり前だとおもいますけど・・・
これまでの日本の国会議員の多くは、自分の選挙にとってどこが有利がなどと言う事で選択していた感があります。そうだとすれば石原幹事長のいうことは正しいでしょう。
しかし石原新党は、党綱領を明確にして、各政党の国会議員に対して「理念心情」が一致するなら参加を呼びかけるように見受けます。
かつて「たちあがれ日本党」から出て無所属となり民主党の大臣になった議員、「与謝野馨」氏が居りました。
悩んだ後、政治家として財政健全化に自分の信条を貫きたいということだったはずです。結果的には思うように行かず、また私は彼の財政再建手法は間違っていると思いますが、それでも信条に従って行動すること自体を間違っているとは思いません。
石原新党は、石原慎太郎都知事が自民党の保守性が崩れ、サヨク議員がのさばっていたり、財務省出身で官僚的判断しか出来ない議員が居たり、そんな膠着した状態を打破するために新党結成を考えているはずです。即ち日本の将来を案じての行動。
この新党が成功するかどうかはまだ判りませんが、この行為を石原幹事長のような考えで非難すべきではないのでは?
石原新党に対して危機感があるのなら、自民党幹事長は自民党綱領を見直して、今後自民党がどうあるべきかを所属議員に問うべきです。
その上で、綱領の古くなった部分は捨て、結党の目的に立ち返り、真性保守として21世紀の日本の進むべき道を示したらどうでしょうか?
独立した主権国家として、軍備・安全保障問題、情報化が進む中での経済のあり方、インターネットが浸透した社会における高等教育のあり方・・・など、決めるべき事柄の何と多いことか!
この時は、党員の同意などは要らないのです。自民党の在り方(考え方、即ち綱領)だけを議論すればいいのです。そして信条の異なる現在の党員には出て行ってもらった方がいいのです。次回総選挙で同じ信条を持った若い議員を増やす覚悟を決めれば、それだけで自民党復活になるはずです。
民主党はもはや政党の体をなしておりません。もともと無かったのかも知れませんが。
自民党に支持が集まらないのは、このような野党時代にやるべきことをやっていないからでしょう。だから回りがイラついているのですよ。
このままでは「民主党と同じじゃないか」ってね。
石原新党も、そんなイラつきから生まれてきているのではないでしょうか。その本質を理解してもらいたいですね。石原幹事長には・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿