2012年1月31日火曜日

日本の取り込みへ・・・露と豪の動き


台湾の総統選挙は大変残念な結果に終わりました。
さて、次はロシアの大統領選挙意です。統一ロシア党が前回の議員選挙でぼろ負けし、プーチン批判が高まるロシアですが、それでも強いプーチン氏なのです。他の候補がどのように戦うか、それで国民の判断がどう動くかがポイントといったところでしょう。

候補者は5名。共産党のジュガーノフ党首、極右・自民党のジリノフスキー党首、左派「公正ロシア」のミロノフ党首、ロシア3番目と言われる富豪の投資ファンド創業者のプロホロフ氏、そしてプーチン党首です。
リベラル政党「ヤブロコ」のヤブリンスキー党首は、立候補に必要な提出書類に不備があったとして登録を却下される見通しのようです。(ひどいものですね)

そして、27日付のイズベスチヤ紙に掲載されたラブロフ外相のインタビュー記事に、プーチン首相は北方領土問題について「熟知」しているということを強調し、プーチン政権下での対日関係進展に期待が持てると述べております。
ラブロフ外相は外交官。そして27日に日本へ来られました。現在はメドベージェフ政権で外務大臣に就任している方です。

この発言の裏には、ロシア国民が日本の高度技術と経済援助に期待している現実があるのではないでしょうか。
そしてその国民の一部には、北方領土問題がネックになって「日本の協力が得られない」ことも理解しているように感じます。
その層に対して、プーチン氏の優位な点を強調したように見えるからです。

かといって、二次大戦でどうにか取り戻した日露戦争で失った南樺太と、ドサクサ紛れに奪取した千島列島と北方4島です。それらを手放すわけには参りません。
連合国、そして欧州各国はしっかりと見ていますからね。もしそんなことをしたら、たちまち欧州側の領土も奪われ、シベリアも中共に取られてしまうでしょう。
厳しい国際社会の、これが現実だからです。

さて、南に眼をやると、そこにはオーストラリアがあります。アメリカが経済破綻状態にあり、頼みの中共も次第に経済が陰りを見せ始めた現在、やはtり日本との経済交流が不可欠という読み」なのでしょうか、ギラード首相は、アメリカの反捕鯨団体「シー・シェパード」と、オーストラリアの環境保護団体「フォレスト・レスキュー」に対して不快感を表明し、二度と危険行為を行わないよう警告しました。

これは、日本の調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」に乗り込んだオーストラリア人活動家3人を日本政府が立件せずに引き渡しを決めたことに対する謝意の表れと思います。
ギラード首相は、活動家の危険行為については「容認できない」と非難し、犯人受け取りのためにオーストラリア政府の税関船を派遣することを決めたということです。

それでもギラード首相の発言がいかにも慎重なのは、オーストラリアには反捕鯨の国民が多くいるからではないでしょうか?
それは、差別意識を捨てきれない白人たちの、形を変えた白豪主義であり、その標的を日本に向けることは欲求不満の捌け口になるからではないでしょうか。まだまだ差別は抜けきっていないようです。

そして、そのことが表出した事件が・・・
1月26日は、英国人の移民が初めてオーストラリア大陸に入植したことを記念する祝日「オーストラリアの日」(1788年のことです)
ギラード首相と、野党・自由党のアボット党首が首都キャンベラのレストランで食事をしていたところ、棒や石を手にした100人余りのアボリジニの活動家が、人種差別主義者」と叫び、窓ガラスを激しくたたくなどの行為に及んだそうです。
駆けつけた約50人の警察官によって、ギラード首相は“命からがら”脱出したそうですが、根強い人種差別者たちと同様、反白人のアボリジニの怒りもまだ収まってはいないオーストラリアが、歴然とそこにあることが解る事件ですね。

もしかしたら、ネイティブ・アメリカンも立ち上がるかも知れませんね。

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