2011年5月24日火曜日

ロシア副首相、北方領土を訪問

大震災であたふたしている日本の民主党をあざけるように、ロシアの副首相らの一行が北方領土を視察しました。5月の15日のことでした。

2月に、メドベージェフ大統領は北方領土に軍事施設を作るようなことを暗にほのめかしています。ロシアは弱い国と見れば必ず襲ってくる性質の国。逆に強いとなると引っ込むようですけど・・・日本の実態が次第にばれているようで、どうにも気味が悪いですね。
ロシアの南下願望、不凍港の確保願望は、北海道の確保を狙っているはず。北方領土の軍事施設を強化するのは、この為なのだと思うのですが・・・

いちおう視察という名目で、イワノフ副首相の他、クドリン副首相兼財務相、バサルギン地域発展相ら数人の閣僚が参加したようです。
これがプーチン首相の指示なのか、あるいはメドベージェフ大統領の指示なのかは不明です。
来年の大統領選挙がキーポイントなのでしょう。プーチン・メドベージェフは、対立しているのか、それとも偽装対立なのか、そこを読まないと今後の日露関係をどう持っていくか、その目論見が立ちませんね。

2年前、メドベージェフ大統領は、次の大統領選挙にプーチン氏が出馬するならば自分は出馬しないと言い切っていました。
しかし昨年からその考えは変わったようです。権力の魅力か、それともプーチン氏の差し金か。
圧倒的優位性を保っているプーチン首相。ただしロシア経済がうまく行っていないことが最大の悩みということでしょうか。
ロシア国民は圧倒的な力を常に求めます。そして求められている力を誇示するのがプーチン首相です。そのパフォーマンスのうまいこと。
メドベージェフ大統領も必死にそれを真似ているように見えます。力の誇示に周辺の腰の引けた国家をいじめるのが手っ取り早い方法。そこに菅政権があるわけです。

イワノフ副首相はプーチン氏と共に出世した政治家。ですからプーチン氏のグループだろうと考えますが、どうもそう単純ではないようです。
噂によると、もう一人の副首相、イーグリーセーチンという実力者が居るようで、彼がプーチン氏を支えるように動いているとか。
プーチン首相はガスプロムという企業を抑えて、その資金で動いていますが、セーチン氏はロスネフチという石油会社の大物です。そして共にエネルギー輸出で莫大な富を築いているとか。
この2人が手を組むと考えた方が自然ではないでしょうか。
副首相でありながら石油会社に名を連ねていることを、メドベージェフ大統領に指摘され、すばやくロスネフチの幹部から降りてしまったセーチン氏。もちろん降りたとしても実力者、お金の流れが止まるわけはありませんね。

中共の東シナ海への軍事派遣。東シナ海が封鎖されると日本のタンカーが通れなくなるか、封鎖まで行かないにせよ因縁を付けられる形になります。すなわちアラビア石油が入ってこない。そこでロシアが北方から日本を助ける形でガスラインを降ろしてくるというシナリオ。このエネルギー支援によって日本を掌中に収めることが出来て、それによってロシア経済の復活を目指すという計略。その前に北方領土をロシア帰属で完全に力による解決を狙っているのではないでしょうか?

アラビア石油を中共に抑えられ、原子力(プルトニュウム)をアメリカに握られ、こんどは天然ガスをロシアから牛耳られると言う構図。
メタンハイドレートの開発は全ての国から邪魔されますね、きっと・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿