日本に居るサヨクは、もともと大東亜戦争後にアメリカが作ったもの。ですから他国の左翼とは少々事情が違うようです。
第二次世界大戦そのものが、長期デフレ不況で苦しむアメリカが、資本主義を模索していた時期に侵入された共産主義者の陰謀によって起きたものということは、最近公開され始めた秘密文書で明らかになりつつあります。
ですから、敗戦後の日本(1945年)に入り込んだ進駐軍はほとんどが左翼。これが日本国内の保守系の政治家、公務員を公職追放という形で追い払い、そこにソビエトなどに学んだ社会主義者を入れていったことが、日本サヨクの最初ではないでしょうか?(それまでは日本の左翼でした)
その後、大戦中にソビエトとアメリカで行われた暗号電報の解読を進めていた米情報部の資料を盗み見たジョセフ・レイモンド・マッカーシー氏が、「205人の共産主義者が国務省職員として勤務している」と告発したことから、いわゆるマッカーシズムが起きて「赤狩り」が始まります。この影響で、マッカーサーも日本統治において公職に入り込んだ共産主義者の追放を始めました。これが日本のレッドパージでしたね。
こうして、日本の政界と財界を握ったアメリカの自由資本主義と、マスコミと教育界を握ったソビエト社会主義によって、日本は精神的又裂き状態に陥ります。
戦後入ってきたアメリカ型の民主主義を踏襲してか、この状態を良しとして、自由民主党と日本社会党の2大政党制としたのが1955年、そう、55年体制というやつです。
朝鮮戦争以降の日本の経済復興において、この両極とも敗戦利得者となっていったのは言うまでもありません。
政権交代を果たした民主党。それがほとんどこの日本社会党の代替であることはご承知の通りでしょうが、交代までの長い時間に奇妙な売国的主張が行われています。自民党にもそれがありますが、ようするに既得権保持の工作。「日本の軍国主義が悪かった」とか「日本の戦争責任」などというのは、敗戦後の戦勝国の顔色をうかがった時代の残影。今となってはこれらの発言を撤回することも出来ず、既得権にしがみつくために必死で土下座外交に持っていこうとするのが、戦争を知らないで既得権を継承した団塊の世代なのかも知れません。
それが鳩山由紀夫氏であり菅直人氏であり、仙谷由人氏などであるような気がします。
この風潮を見た近隣諸国は、当然今がチャンスと思うはず。
昨年(2010)9月27日に出された「第二次世界大戦終結65周年中ロ共同声明」には「・・・中露両国人民はファシズムと軍国主義の主要な侵攻を受け、最も残酷な試練を経験し、最もひどい死傷者を出し、侵略者に反撃する重責を果たし、最後に勝利を収めた。ファシズム・軍国主義勢力は我々両国、その他の国、全大陸を征服し、奴隷にしようと企んだ・・・」などとしています。
そして、「・・・中露は、第二次世界大戦の歴史を改竄しナチスと軍国主義分子およびその共犯者を美化し、解放者を中傷する企みを断固非難する。「国連憲章」と他の国際文書はすでに第二次世界大戦についての結論を下しており、改竄は許されない・・・」としています。
もちろんこれには、大戦に陥った歴史的事実はネグレクトされ、戦勝国の共産主義国家の言い分だけが掲載されたものです。文書にこだわる共産主義者の教条主義が見て取れますね。歴史を戦勝者の正義だけに摩り替えようとする幼稚な企てです。こんなことを言っているから、又戦争が繰り返されるのに・・・
問題は、我が国の内部にもこのような声明に同調する国民が居ることです。
それが「日独友好増進決議」という民主党が提案し、自民党もこれに乗りそうな決議案です。
文書作成で修正が加えられていますが、「・・・日独両国は、第一次世界大戦で対立はしたものの、先の大戦においては、1940年に日独伊3国同盟を結び、同盟国となった。その後、各国と戦争状態に入り、多大な迷惑を掛けるに至り、両国も多くの犠牲を払った・・・」などという文言が述べられています。
この「多大な迷惑を掛けるに至り」という文言は削除すべきでしょう。しかしドイツも戦後は土下座外交を展開しています。もっとも悪いのはすべてヒットラーだけに背負わしての外交で、ドイツにとっては「多大な迷惑をかけたのはヒットラーだ」と言える状況にしてあります。日本は「一億総ざんげ」などと言っていますから問題なんですね。
本来ならば日本政府は、中露の共同声明に対する抗議を行うべきで、黙っていると黙認したことにされてしまいます。また「日独友好増進決議」では、「多大な迷惑を掛けるに至り」などという戦争行為を謝るような文句は削除し、「歴史と文化、宗教を廃絶しようと企む共産主義からそれぞれの国家を守るために日独伊3国は同盟した」というような文言がほしいところです。
それが出来ないサヨク民主党・・ではダメだということですが、では自民党なら出来るかというと・・・??
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