「原発からの撤退決断と、原発をゼロにする期限を決めたプログラム策定を政府に強く求める」とは共産党・志位和夫委員長の弁。その上で事故については「人災だ。東電は全面賠償の責任を果たせ」と強い要求。
社民党の福島瑞穂党首も全労協の集会で「力を合わせ、日本の社会を脱原子力に切り替えていこう」と演説をしたとか。
福島第一原発で、ある意味では原発の安全神話は脆くも崩れ去りました。しかし考えてみれば問題を起したのは福島第一原発だけで、あとは震災で壊れたものもあったにせよ安全は確保されました。
福島第一原発が出来てから40年。耐用年数が30年の原発なのに10年ものオーバーロード。ここを問題にする声は聞こえて来ませんね。
国民も電気の重要さは認識しているようで、あまり常軌を逸した原発反対の声は聞こえてきません。変わりに原発推進のデモなどが行われたようです。
中共と韓国が、海中に放射能を含んだ水を大量に流したとして、損害賠償を要求するとか言い出しましたが、汚染による被害の実態を証明することは難しいでしょう。中共は汚染された日本のほうれん草は食ないようですが、自国で汚染されたミルクで幼児が死亡しいているとか。
6割以上の日本国民は原発は必要と答えるそうですが、自分の住居の近辺に原発が作られると言われたら反対するのではないでしょうか?
今後の日本の原発の難しさは用地の確保のようです。
近所に原発が出来るとなって反対すると、すぐに共産党とか社民党がやってきて反対のための反対をし始めることでしょうね。それに巻き込まれると、またぐちゃぐちゃになってしまいます。
最近は原発も小型化する傾向にあるようです。沸騰水型の原発は、数百万キロワットと大電力が取れますが、大型設備が必要となり、それだけリスクも高くなります。
小型原発は高温ガス炉型原発で、発電能力は30万キロワット前後。安全は経済効率とは反比例するわけです。
冷却材にヘリウムガスを使用し水は一切使いません。高温ガスとは、炉心の1400度くらいの高温となるところからヘリウムでその熱を取り出すところが970度くらいだからで、たしかに高温ですね。
核燃料は軽水炉で使う10ミリ円筒形ではなく、直径1ミリくらいの粒状で、それを包む鞘はセラミック製。中性子の吸収には黒鉛を使用し、価格は安く仕上げるとか。
小型で冷却水を必要としないことから、電気の消費地の近辺で発電することも可能。ですから東京圏内に設置することも可能なのです。
高温であることから、水から水素を取り出すことも可能だとか。水素は燃料電池が使うガスなので、これでも電気が作れるとか。総合的には発電料を安く出来るそうですが。
しかしこれが安全であっても、使用済み核燃料は出てきます。「10万年後の安全」というリスクはまだついて来ますね。
風力、地熱、波動などの発電が取りざたされています。これらの」研究も進めなければなりません。
地熱(高温岩帯)発電は、4キロもの深さの井戸が詰まらないように維持することが大変だとか。
そして究極は高効率太陽光発電なのですが、まだまだ未来のエネルギーです。研究のほうはすでにヒートアップしているようですけど。
原発はせいぜいあと50年。しかし50年は電気を得るための主要な手段であることは間違いないでしょう。
共産党とか社民党が言っている脱原発が、50年後を想定しているのであれば、おそらく間違いなく脱原発は実現すると思います。
ただし、それまでは世界的に原発はさらに増えることが予想されるのですけど・・・
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