2017年10月26日木曜日

安倍政権vs枝野・立民党

2017年10月23日、衆議院選挙の結果が出ました。
自由民主党は284議席を獲得して安定過半数を大きく超えました。与党・公明党は少し議席を減らして29議席を確保、憲法改正発議に必要な3分の2は確保しました。

野党の側は希望の党が50議席、そして立憲民主党が55議席となり、見やすい分裂になったわけです。ともに衆議院解散が決まってから出来た政党で、まだよく内容は判らないはずですね。

対して古典的野党の共産党は12議席、社民党は2議席と振るいませんでした。維新の会も11議席で議席数は減らしています。
無所属議員も22議席を確保しましたが、この人達がどう動くかで若干体制がぶれるかも知れません。

ともかく、与党第一党の自由民主党と野党第一党の立憲民主党の対決でこれからの我が国の国会論戦が行われるわけです。
立憲民主党の代表は「枝野幸男氏」です。1964年5月生まれの53歳。東北大学法学部から革マル派(日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派)を経て政治家になった人です。職業は弁護士。
JR東労組との関係が深く、どうやら資金源は労働組合にあるようです。資金源がはっきりしていた方が日本国民にとっても解りやすいですね。

立憲民主党は立憲主義を、「政治権力が独裁化され、一部の人達が恣意的に支配することを、憲法や法律などによって抑制しようとする立場」と述べております。
これはマグナカルタの目的と同じですね。マグナカルタは大憲章であって憲法とは違うのでは?

この説明は安倍政権が行おうとしている憲法改正を批判しているようですが、当たっているかどうかは判りません。安倍政権は独裁的に憲法改正を目論んでいるのではなく、国民の合意形成を行って改憲に進もうとしています。その手法が独裁的であるとは思えません。
むしろ共産主義国の方が、この立民党の言っている「権力が独裁化され、一部の人達が恣意的に支配する」ことになっているように思います。

そして立憲民主党も正面切って「改憲反対」は唱えておりません。これまでの「9条を守れ」だの「憲法改正反対」のような空っぽの題目だけではないことを信じます。

この憲法が連合国の占領時期に作られた占領憲法であり、ある意味で国際法違反にも該当する物であることを踏まえれば、破棄が当たり前のものです。
ですから改憲であれば「全部改憲」でなければならないわけですが、それを先送りしても「とりあえず9条第3項の追加」にしようと言ってきたのが安倍政権でした。現在も2項削除を訴えている方々も居ります。皆さん必死で憲法と取り組んできた方々です。

ともかく国会での「モリカケ問題」に見るようなマスコミ謀略に乗った改憲隠しのような審議はやめてほしいのですよ。ほとんど国民から支持されていない我が国のマスコミなのですからね。
枝野氏には、正面から憲法を捉えて、国民に向かって「どう改正すべきなのか」という論点から安倍政権とぶつかって欲しいと思います。
そしてその時、2019年の国民投票と2020年の施行のスケジュールだけは変えないでほしいです。それが遅れればマスコミの思う壺ですから。

この安倍・枝野対決はディベートではありません。国民投票に向けた国民に訴える議論なのです。そうでなければならないわけです。
ジャッジは国民であり、国民投票の際に国民自身が考える内容であるべきでしょう。

国会での発議ですが、すでに与党で3分の2を占めております。ですから確実に発議が行われるという前提に立って議論してほしいのです。
どこを変えるかは「9条3項を追加」だけで良いのです。3項の内容は「我が国は自衛のための組織を持つ」だけで良いのではないでしょうか。自衛のための組織=自衛隊ですからね。そして法によって自衛隊が近い将来「自衛軍、あるいは防衛軍、日本軍」になってもそれも自衛のための組織なわけです。

国会で議論している間、北朝鮮からのミサイルが着弾するかも知れませんし、尖閣諸島への人民解放軍の上陸もあるかも知れません。
そんな中での改憲審議になるかも知れませんね。なにしろあの2国は日本の憲法改正と日本の再軍備を最も恐れていますからね。

2018年末の発議と、2019年前半の国民投票。それで改憲がなされ、自衛隊が戦闘行動も起こせるようになれば、おそらく世界の構造が変わって行くように思うのです。
もちろん良い方に・・・

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