2017年10月17日火曜日

選挙・安倍政権の評価

衆議院選挙が終盤戦になってきました。
今回の選挙は明らかに安全保障強化選挙です。何を言おうと、中共の侵略から我が国を守れるようにしないと、我が日本国は地球上から消えてしまうかも知れません。

しかし、このような認識は現在の有権者には全くないように見えます。私の周辺の団塊の世代は、「安倍政権には入れたくない」という意見が多く見られます。
その理由が「安倍首相が嫌い」だからだそうで、政治的判断はなされていないようです。ではどこの党がいいのかを尋ねますと、「今回は入れるところがない」という返事。国民主権が国家を滅ぼすというのはまんざら嘘ではないのかも知れませんね。

しかし安倍政権はマクロン政権やメルケル政権に対して、アメリカ・トランプ大統領の動向などを知らせております。フランスもドイツも、今、アメリカが見えにくくなっているようです。
頼るのは安倍首相。そしてトランプ大統領もアジア、特に北朝鮮については安倍首相からの情報を重視しているようです。

拉致事件や核・ミサイルなどもさることながら、アメリカの学生が脳死状態で戻され死亡したことで、北朝鮮が尋常な国家ではないことがやっと認識されたようです。

国際政治の世界で、安倍首相が初めて日本の首相として世界に影響力を持ってきたことは良いことですが、その安倍政権が今回の総選挙で負けてしまうと、この力が失われ世界の情報流が阻害されて危機が増幅するかも知れません。

そんな状況の中、日本の若者には結構自民党支持が多いようです。
理由はやはり就職率の改善。有効求人倍率が1.5倍となり少し未来が見えてきたように感じているからでしょう。
人件費も微小ながら上昇傾向です。私の近所のラーメン屋が値上げをしました。店主に文句を言うと「人件費が上がってどうしようもないのです。すみません」とのことでした。

そして若い世代はインターネットの情報を重視していますから、マスコミの偏向報道で有権者を誘導しようとしても、その偏向を見抜いてしまいます。
昔はほとんどマスコミによって選挙結果が左右されていました。2009年に民主党が政権を取ってから、若い有権者はマスコミに騙されたことに気付きます。

民主党政権は勉強不足で官僚のいいなりでした。その結果、新社会人の就職先が減り、またデフレ社会が続き仕事も減少して一番ひどい目にあったわけです。
しかしスマホなどの普及でネットを見ていれば、その原因が財務省や民主党政権にあることも見えてきます。

ですから安倍政権の全てが必ずしも正解でなくとも、自民党の方が良いとの判断は出来ているようです。
対する団塊世代は、学生運動やら高度成長やらを知っていますから、安倍政権が良いとは思わないのでしょう。ただ「ではどの政党か」となると「入れるとこが無い」となるのではないでしょうか。

終盤になって、立憲民主党が支持を集めてきたそうですが、彼らも民進党で前原氏が希望の党との合流を話した時に賛成した人達です。
希望の党が「安保法案に賛成・憲法改正に賛成」という踏み絵を出したから弾かれてしまい、仕方なく作った党が立憲民主党であることは間違いのない事実です。
石原慎太郎元東京都知事が「今度の選挙では候補者達の卑しい人格が透けて見える。戦の前に敵前逃亡、相手への逃げ込み、裏切り。まるで関ヶ原の合戦の時のようだ。その中で節を通した枝野は本物の男に見える」と立憲民主党の枝野幸男代表を褒めていますが、さて、有権者にはどう映っているのでしょうか。

あとは古臭いイデオロギーを今も抱いている共産党や、明らかに北朝鮮と関係のあると思われる社民党ですし、希望の党も急激に支持を失っているようです。幸福実現党や与党・公明党は、その宗教団体の票でまとまります。維新の党は大阪から抜けていません。
ですから団塊世代は「入れるとこが無い」という事になるわけですね。

つまり国民は我が国の安全保障や、普通の国家になることを望んでいるのに左傾の政党ばかりがのさばっていて右傾の政党が無いわけです。
自民党もよく見ていると右傾とは言えず、サヨクっぽい議員がかなり居る政党です。それでも現在の野党よりも解りやすい政党ではないかと思うのですが・・・

本来、一つの政党では国政は成り立たず、右側と左側が拮抗していてバランスが取れると言うのが政党政治の基本です。
我が国では一つの政党、自民党の内部で右派と左派が拮抗していますが、他の野党はほとんどが左傾化した政党です。これが現実というわけですね。

本当の危機は中共の侵略ですが、そのような言論がまったく出ない選挙戦。有権者の判断はどう出るのでしょう?

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