2017年3月23日木曜日

地域大国が疑われ始めた「中共」

ティラーソン米国務長官のアジア歴訪は、アメリカの「過去20年の北朝鮮政策の失敗」を明確に表明しました。
そして北朝鮮との「力の交渉」が始まることを印象付けたのです。日本の国会で、民進党が森友学園問題や稲田防衛相の発言問題などで無駄な時間を浪費している間に、世界は戦争モードに切り替わり始めたわけです。

いかに民進党など野党が安全保障にまったく無関心かを示すお話ですね。

ティラーソン長官は、日韓中の記者会見ではっきりと「軍事行動を含むあらゆる選択肢を検討中」とし、オバマ前政権の対北政策について「はっきり言おう。戦略的忍耐という政策は終わった」と明快にアメリカのこれからの対応を示したわけです。

中共政府はこのティラーソン長官の伝達に大反対したと聞きますが、もはやアメリカの安全保障の問題ですから反対したところで主権国家アメリカの意思は変えられないのです。

4月に行われるトランプ大統領と習主席の会談が北朝鮮に関する最後の話し合いとなるでしょう。しかし習主席が「我々が北朝鮮を説得する」などと言っても、もうアメリカは受け入れないでしょう。ただ「北朝鮮との交渉に中共は口を出すな。北に協力もするな」と言うだけですね、きっと。
もう中共がやるべき時期は過ぎたのです。

韓国へのTHAADの配備がすでに始まりました。中共がいかに反対し、また、韓国に親北朝鮮の人物がなったとしても、もはや武力衝突は避けられないでしょう。

このようなアメリカの動きを、民進党や共産党はどのように見ているのでしょうか。もし戦争反対ならば、どうやって戦争回避を行うのか明確に教えてほしいものです。
かれら野党は、自民党の足を引っ張るだけで、国会議員としての責任は何一つ考えても来なかったのですからね。

時代はミサイル戦争と言う訳で、北朝鮮からは核ミサイルか、それともVXガスミサイルか、細菌爆弾のミサイルか、ともかくこのような危機が迫っているわけです。
天然痘のワクチンの増産もしておく必要があるかも知れませんね。全国の地下シェルターの点検とか、放射能汚染の対策などが国会で検討されるべき時なのです。

第二次世界大戦のような戦闘はないと思います。ミサイルにどのような攻撃爆弾が仕掛けられるかは判りません。ただ、発射すればすぐに北朝鮮の発射基地は叩かれるでしょうから、続けて撃たれることは無いかも知れません。

これがティラーソン長官の歴訪の意味でしょう。「覚悟はできているな!」というメッセージです。なければすぐに「覚悟を決めろ」ということですね。

韓国に配備されるTHAADで出来るだけ北朝鮮のミサイルを発射時点で捕まえ迎撃するのがせいぜいできるアメリカの対応策です。
その配備に反対し、韓国に対して嫌がらせを続ける中共に対して、「地域大国のやることではない」と切り捨てたティラーソン長官なのです。

アメリカの過去20年の失敗は、北朝鮮を抑えられるアジアの盟主たる中共を信じたアメリカの失敗でもあるのです。

3月19日に習近平主席と会談したティラーソン長官は、「トランプ米大統領は中共との相互理解を深めることに期待感を示すとともに、習氏との将来の会談を楽しみにしている」と伝えたと言います。
対する習近平氏は、「トランプ氏と共に関係が新たな段階に発展することを期待している」と返したそうですが、この外交辞令的な発表が、北朝鮮をめぐる話し合いが決裂していることを意味しているように思います。

4月になると、ティラーソン長官はロシアに向かいます。NATO外相会議を欠席しての訪露です。ロシアは北朝鮮と国境を交え、しかも北朝鮮と付き合いが長い国家です。
北朝鮮を攻撃する前に、まず北朝鮮を孤立させなければなりません。ティラーソン長官はその根回しを行っているようです。

そのあとトランプ大統領は北朝鮮攻撃に際して、「一切口出しするな」と中共、ロシアに最後通牒を突きつけるのでしょうか。
日本に対しては「戦場は日本になる。各所にミサイルが撃ち込まれるかも知れない。全力で迎撃に努めるが着弾の覚悟は出来てるな!」と言いに来るかも知れませんね。

民進党は、ミサイルの着弾可能性について、我々国民に何を話すでしょうか。「安倍政権が悪いんだ!」と叫ぶだけでしょうかね?

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