2017年3月16日木曜日

拳銃という武器

「そんな拳銃を使っているから死ぬような目に合うんだ」と上梓に叱られたのは小説007のジェームズボンドでした。しかしボンドはそのベレッタが好きでなかなかワルサーP38に変えることに抵抗します。

そんなベレッタを、アメリカ軍の兵隊は35年の長きにわたり使用していたそうです。「ベレッタM9」という拳銃で、イタリアのベレッタ社が設計した自動拳銃です。
9ミリ口径で重量が950gと1キロ以下であることが長い間使われてきた理由かも知れませんね。世界中の法執行機関や軍隊で幅広く使われている銃だそうです。

上院議員のトム・ティリス氏が、まだ就任前のジェームズ・マティス国防長官に向かって、このベレッタを示しながら「これは国防の調達において問題が起きていることを示す重要な証拠だ」と述べたのです。

そして「アメリカ軍が1982年にM9を採用して以来、兵役に就く女性の数が大幅に増えている。」としてシグ・ザウエルのP320を示し、「P320は、あらゆる大きさの手に対応できるように、グリップを交換できる仕様になっている。」としてシグ・ザウエルのP320の採用を迫ったようです。

シグ・ザウエル社はもともとはドイツの銃器メーカーですが、アメリカのニューハンプシャー州にも工場を持ち、「P320」という拳銃は2014年に市販を始めたものです。
多様なニーズに応じてカスタマイズすることができ、モジュラー式の近代的なサイドアーム(携帯できる武器)としてアメリカ軍は50万丁を購入する予定だったそうです。

しかし、入札では複数のメーカーが、最大5億8,000万ドルの価値があるとみられる契約をめぐって争い、採用の入札プロ施スが長引いてしまいなかなか決まらなかったのです。
そこでトム・ティリス上院議員が国防長官に内定していたマティス氏に質問と言う形で決定を促したと言う事のようです。

P320は、グリップだけでなく消音装置など数多くのアタッチメントやアクセサリーを取り付けることができるようになっていて、あらゆる状況や任務に対応できるように、大きさや口径によってサイズは3種類から選べるそうです。

しかしその分、モジュラー型は新たな問題を生む可能性もあるそうです。調達を手掛けているポール・シャーラー氏は、「結果的にシステムを過度に複雑に設計してしまうことがあります」と指摘し「拡張性などを見越してモジュラー式を採用したくても、まだ何を取り入れるべきかわかっていない。まだ一般的でないものに対して共通のシステムを作ろうとしているから、難しいのです」と、その採用の難しさを述べました。

日本で言うと、アニメの合体するロボットやパワースーツがモジュラー型の兵器と言うことになるのでしょうが、現実に作るとなると極めて難しい問題が発生するようです。

この産経の記事には、スマートフォンがモジュラー式を作ろうと何度も挑戦しているが未だに実現されていないことを例に、その難しさを説明していました。
Googleはモジュラー型スマホ開発計画「Project Ara」を中断したとか。

アメリカ軍の兵士の拳銃がベレッタからP320に変わるかどうか、それは判りません。しかしテロとの戦争とか、今後「人民解放軍」などとの戦いは民兵(便衣兵)との市街戦になる可能性も高く、いざとなったら小銃にもなる拳銃は欲しいでしょう。

市街戦ですから、いつどこが戦場になるか判らないのがこれからの戦場で、日本の市街地、特に首都東京などは危険が一杯です。
オウム真理教の地下鉄サリン事件というテロ事件もありました。この時は銃撃戦にはなりませんでしたが、オウムはカラシニコフという機関銃を作っていたと言いますから、それが完成していれば銃撃戦にもなったことでしょう。

また、今度の東京五輪では台湾を台湾として出場させる運動などが行われておりますが、中共はピリピリしていることでしょう。もし実現すれば、中共は東京五輪には参加できません。参加すれば台湾を別の国と認めたことになりますからね。
東京五輪を止めさせるには、戦闘行為を東京で展開すれば良いわけです。国防動員法を使えばいつでも可能なことです。戦争当事国で五輪は開催できませんからね。

現在、日本の警官はニューナンブM60という日本国産の拳銃を使っています。リボルバーの銃身の短い拳銃で、アメリカ・スミス&ウェッソン社のチーフスペシャルという拳銃を基本設計として、日本のミネベア社が製造しているものです。
5連発ですから、市街戦になればちょっと対応は難しいのではないでしょうか。

スイスのように一般国民が武器を持っているわけでもありません。市街戦の訓練もしていません。頼りは警察官の持っている拳銃だけなのです。
日本の警察官も、そろそろモジュラー型の武器所有を考えた方がいいようにおもうのですが。

これだけ中国人が増えてきたのですからね。

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