APEC関連行事でロシアのプーチン大統領が、中共のファーストレディー「彭麗媛」夫人に肩掛けを親しく着せる場面を演出するなど、プーチン氏の中共外交は徹底して友好的でした。
ウクライナ問題で欧米から非難され、経済制裁が効いているロシアは、経済の軸足をアジアに移そうとしているようです。
ロシアは、中共への新天然ガスパイプライン建設による供給量の引き上げや米ドル建てに代わる人民元建ての貿易取引拡大で一致しました。
今年1~8月の中共の対露投資額は前年同期の1.7倍に急増していますし、李克強首相はメドベージェフ首相とロシア経済支援のため、38項目の経済協力に調印しました。
国営ラジオ放送の「ロシアの声」では、「膨大な天然資源を有するロシアと、大量のエネルギーを必要としている中国との地政学的同盟は『天で結ばれた』」などと報じたそうです。
このようにしてプーチン・ロシアは、欧米を牽制するために中共との蜜月関係をアピールしております。
しかしプーチン大統領は、このAPECにおいて安倍首相とも1時間半に渡って会談したと言うことです。しかも終わり10分程は、ラブロフ外相を退席させ、1:1で話し合ったとか。
プーチン大統領にしてみれば、中共への過度な経済依存に対して何らかの保険を掛けておく必要があり、それに日本を割り当てているように見えます。
日本は対中関係が良くありませんし、また今後とも良くなることは無いでしょう。中共は膨張を続けないと窒息してしまう国家ですから、東シナ海では当然日本と衝突するでしょうし、だいたい永久に膨張出来るわけはありませんから、いづれは破綻することは目に見えています。そして現在すでに経済崩壊の状況が見えている中共でもあるわけです。
もし日本が東シナ海で中共に譲歩してしまったとしても、その先の太平洋にはアメリカが居ます。アメリカと中共が万が一「太平洋分割」で合意したとしても、そんな合意はすぐに破る中共です。やがて来る軍事衝突に対して、漁夫の利を得るロシア・・・にしておきたいわけでしょう。
東シナ海で日本が中共に譲歩すれば(しなくても)、日本の右傾に拍車がかかり、日米同盟から共に中共とさまざまな形式での「戦い」となることを予想しているプーチン・ロシアなのではないでしょうか。
評論家の鍛冶俊樹氏によりますと、天然ガス・パイプラインの建設合意は東ルートと西ルートがあり、東ルートについては華々しく着工式が催されたのですが、それ以降工事の進捗は見られないそうです。
また、昨年合意したと伝えられるロシア製戦闘機スホイ35の中共への輸出ですが、それは全く実現していないと言うことです。
さらに、APEC首脳会議と同時並行で広東省において開かれた航空ショーで、見事に飛んだ中共製ステルス戦闘機J31のエンジンはロシア製ということです。
先月下旬、日本の航空観閲式の会場で日米等共同開発のステルス戦闘機F35の実物大の模型が展示されたことに対し、中共は実際に飛ばして優越をアピールしたかったようですが、このJ31のエンジンはロシアが輸出ストップをかけているとか。
つまり、蜜月に見せている中露関係は、実際は天然ガスエネルギーも戦闘機も、またそのエンジンもロシアは供給を停止していて、反面中共からの投資だけは受け入れている現実が見えてきます。
鍛冶氏によりますと、「ロシアはいったん約束しても、その約束が必ずしも実現しない事で歴史的に有名な国」なのだそうです。
それでも中共が我慢しているのは、ロシアは少なくともメンツを侵さないからではないでしょうか。
安倍首相は正面から中共を罵倒します。安倍首相はそうはしていないつもりでしょうが、習近平氏からみればそう見えるわけですね。
対してオバマ大統領もプーチン大統領も、実際はともかく習近平氏のメンツは守ってくれます。ですから友好をアピールすることは出来るわけです。
日本は対中カードとしてのロシアを考えています。こんなことはロシアも中共も判っています。少なくとも、ロシアは中共に対して「エネルギー」と「戦闘機、およびそのエンジン技術」というカードを持っています。
このカードは対日戦略に有効なものです。
日本がロシアとの関係を反故にするなら、ロシアは中共にこれらを「売るぞ」と強く出られます。反面、北方領土で樹歩すれば、「中共に対してロシアの影響力を使うこともあるよ」とも言えます。
日本側はいつまでも4島返還にこだわることなく、「2島返還で国後・択捉については施政権はロシアを認めるが日本人の土地所有(当然入出国の自由)は認め、海域の漁についても、日露双方が出来るように認めろ」など、バリエーションを効かせて交渉したらどうでしょうか。
ロシアに対して日本が出来ることは余りにも多くあります。
樺太の開発と新幹線乗り入れ、そして新幹線のウラジオストックまでの延長、そしてシベリア鉄道の高速化などを提案するのも良いでしょう。
そしてこれだけで、中共を大いに牽制できるはずです。
ロシアは、中共への新天然ガスパイプライン建設による供給量の引き上げや米ドル建てに代わる人民元建ての貿易取引拡大で一致しました。
今年1~8月の中共の対露投資額は前年同期の1.7倍に急増していますし、李克強首相はメドベージェフ首相とロシア経済支援のため、38項目の経済協力に調印しました。
国営ラジオ放送の「ロシアの声」では、「膨大な天然資源を有するロシアと、大量のエネルギーを必要としている中国との地政学的同盟は『天で結ばれた』」などと報じたそうです。
このようにしてプーチン・ロシアは、欧米を牽制するために中共との蜜月関係をアピールしております。
しかしプーチン大統領は、このAPECにおいて安倍首相とも1時間半に渡って会談したと言うことです。しかも終わり10分程は、ラブロフ外相を退席させ、1:1で話し合ったとか。
プーチン大統領にしてみれば、中共への過度な経済依存に対して何らかの保険を掛けておく必要があり、それに日本を割り当てているように見えます。
日本は対中関係が良くありませんし、また今後とも良くなることは無いでしょう。中共は膨張を続けないと窒息してしまう国家ですから、東シナ海では当然日本と衝突するでしょうし、だいたい永久に膨張出来るわけはありませんから、いづれは破綻することは目に見えています。そして現在すでに経済崩壊の状況が見えている中共でもあるわけです。
もし日本が東シナ海で中共に譲歩してしまったとしても、その先の太平洋にはアメリカが居ます。アメリカと中共が万が一「太平洋分割」で合意したとしても、そんな合意はすぐに破る中共です。やがて来る軍事衝突に対して、漁夫の利を得るロシア・・・にしておきたいわけでしょう。
東シナ海で日本が中共に譲歩すれば(しなくても)、日本の右傾に拍車がかかり、日米同盟から共に中共とさまざまな形式での「戦い」となることを予想しているプーチン・ロシアなのではないでしょうか。
評論家の鍛冶俊樹氏によりますと、天然ガス・パイプラインの建設合意は東ルートと西ルートがあり、東ルートについては華々しく着工式が催されたのですが、それ以降工事の進捗は見られないそうです。
また、昨年合意したと伝えられるロシア製戦闘機スホイ35の中共への輸出ですが、それは全く実現していないと言うことです。
さらに、APEC首脳会議と同時並行で広東省において開かれた航空ショーで、見事に飛んだ中共製ステルス戦闘機J31のエンジンはロシア製ということです。
先月下旬、日本の航空観閲式の会場で日米等共同開発のステルス戦闘機F35の実物大の模型が展示されたことに対し、中共は実際に飛ばして優越をアピールしたかったようですが、このJ31のエンジンはロシアが輸出ストップをかけているとか。
つまり、蜜月に見せている中露関係は、実際は天然ガスエネルギーも戦闘機も、またそのエンジンもロシアは供給を停止していて、反面中共からの投資だけは受け入れている現実が見えてきます。
鍛冶氏によりますと、「ロシアはいったん約束しても、その約束が必ずしも実現しない事で歴史的に有名な国」なのだそうです。
それでも中共が我慢しているのは、ロシアは少なくともメンツを侵さないからではないでしょうか。
安倍首相は正面から中共を罵倒します。安倍首相はそうはしていないつもりでしょうが、習近平氏からみればそう見えるわけですね。
対してオバマ大統領もプーチン大統領も、実際はともかく習近平氏のメンツは守ってくれます。ですから友好をアピールすることは出来るわけです。
日本は対中カードとしてのロシアを考えています。こんなことはロシアも中共も判っています。少なくとも、ロシアは中共に対して「エネルギー」と「戦闘機、およびそのエンジン技術」というカードを持っています。
このカードは対日戦略に有効なものです。
日本がロシアとの関係を反故にするなら、ロシアは中共にこれらを「売るぞ」と強く出られます。反面、北方領土で樹歩すれば、「中共に対してロシアの影響力を使うこともあるよ」とも言えます。
日本側はいつまでも4島返還にこだわることなく、「2島返還で国後・択捉については施政権はロシアを認めるが日本人の土地所有(当然入出国の自由)は認め、海域の漁についても、日露双方が出来るように認めろ」など、バリエーションを効かせて交渉したらどうでしょうか。
ロシアに対して日本が出来ることは余りにも多くあります。
樺太の開発と新幹線乗り入れ、そして新幹線のウラジオストックまでの延長、そしてシベリア鉄道の高速化などを提案するのも良いでしょう。
そしてこれだけで、中共を大いに牽制できるはずです。
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