2012年1月13日金曜日

JAXA法改正、平和目的規定を削除!


一昨年の小惑星探査機「はやぶさ」の帰還から、日本の宇宙開発がかなり高いレベルまで来ていることが明らかになりました。この技術を国防関係に使うのは当然のことです。
しかし、日本の宇宙開発は連合国側の顔色を伺わないと出来ない状態であったことも確かです。技術向上のためには、あえて不本意ながらも「平和目的に限定して使用する」という項目を入れざるを得ませんでした。いわば国辱的項目です。敗戦工の悲哀・・

それが今、ついに削除されることになったとか。
1月24日召集の国会で、この改正案が政府から提出されるということです。
向上した宇宙技術。ミサイル防衛という切実な技術開発は、アメリカを始めとするいくつかの国家が関与する共同開発で進められています。

一方、中共がすでに成功させた衛星攻撃兵器(ASAT)も、これからさらに性能の向上が計られ、中共か打ち上げを宣言しているスペースステーション・・目的は、そこから無人機を操作している衛星などを攻撃する技術を確立することを目指しています。
それに対抗する技術開発には、日本が培ってきた宇宙技術を軍事転用することが急務だったはずです。そしてそれがやっと実現します。

「平和目的規定」がはずされた後、宇宙開発の理念を定めた政府の宇宙基本法に対して、新たに「わが国の安全保障に資するよう行われなければならない」との規定が加わるとか。
本当は、さらに踏み込んで防衛産業をもっと活性化する法案も並行して作成しないと、どこか中途半端になってしまいますけど・・・

すでに多目的GPSを可能にする準天頂衛星「みちびき」が成功し、さらに1機があがり、あと2機の打ち上げが予定されているはず。
中共とか北朝鮮を監視することも出来るこれら衛星群と、F35の無人化戦闘機を組み合わせて運用するなど、日本の防衛をさらに高度化することが、これで可能になります。

ステルス性能を持たせた小型無人偵察機を、北朝鮮や中共の上空に飛ばして情報を収集するような防衛技術の開発も可能になります。
これは同時に、海洋安全の技術でもありますから、世界中に販路を求めることも可能ではないでしょうか?
もちろん日本との間に拉致とか領土問題が無い国家で、このような高度技術の運用が可能なところが相手になるのでしょうけど。

小型無人攻撃機は、得られた情報をもとに、例えば北朝鮮の核施設などを爆破することも可能でしょうし、中共の核サイトを急襲することも、判らないようにミサイルの内部を破壊しておくなどという高度な戦術も考えられるかも知れません。

衛星に取り行けたさまざまなセンサーを駆使して、海洋に潜伏する中共の原子力潜水艦を監視する開発も可能になりますし、ロシアの原子力潜水艦の監視も可能になるでしょう。

もはや戦争は、大軍を率いて攻め上る時代ではありません。戦闘機がドッグファイトをする時代ではなくなったように、敵の兵器が現在どこにあってどうなっているかを常時検知することそのものが戦争になっています。
検知することが衛星群の目的であり、検知されないようにすることがステルス性能の向上の目的ということでしょうか。

アシモ君にも、いつまでも踊りをおどってエンタテイメントなどに使われていないで、国防の重責に携わってほしいものですね。

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