2020年10月17日土曜日

尖閣諸島の調査って?

環境庁が尖閣諸島に生息する動植物の調査をすると言うことです。

ただし人工衛星が撮影した高解像度画像を使って解析技術で行うそうで、政府は尖閣諸島の安定的な管理を目的に原則として上陸を認めない方針で実地調査は見送るそうです。

行う調査は絶滅危惧種のアホウドリの繁殖調査とセンカクモグラなど11種の固有種の調査、そしてセンカクツツジなど23種の動植物で絶滅危惧種に指定されているものの調査だとか。

昭和50年代に食用として持ち込まれて繁殖し、島の生態系を脅かしているとされるヤギの生態についても調査での確認が行われると言うことです。

自民党の国防議員連盟が小泉進次郎環境相に実地調査をを求めていましたが、結局「衛星画像での解析技術の進歩に伴い、生息状況などの確認が可能だ」として環境省が決めたそうです。

衛藤征士郎元衆院副議長は「関係調査を行い、日本固有の領土であるという事実を着実に積み上げてもらいたい」と述べておりますが、これは時期を見て上陸調査を行うと言う意味でしょうか。

しかし事態は急を告げております。中共は台湾に対して「我々はこれから台湾に攻めていく!」とまで言っております。(環球時報の社説で)

この社説を受けた台湾の蔡英文総統は、怯むことなくすぐに行動を起こします。即ち「樂山レーダー基地」に設置されたPAVE-PAWレーダーの視察です。
総統が基地の視察に行くと言うことは、「受けて立つ」という中共に対するメッセージであると考えて良いでしょう。
つまり中台関係は戦闘直前になって来たと言うことです。当然その近傍にある尖閣諸島は、日本側がしっかりと守らない限り、中共が台湾攻めに使ってもおかしくないと思います。

当然そうなる状況が出てきたら、自衛隊はアメリカ軍の指揮下に入り尖閣防衛に動くでしょうが、その時日本政府はまったく機能しなかったことになり、日本の自治も疑われ始めるでしょう。
そこに中共が付け込んで来たら、戦場は日本列島での米中戦闘になってしまいます。

即ち日本政府は、戦闘状態を誘発してしまうような政治判断を繰り返していると言うことですね。そしてマスコミはまったく危機的状況を伝えないから、日本国民にすれば、ある日突然軍隊が戦闘を始めたと言うことになるやもしれません。

「平和を願うものは、譲歩してはいけない。相手と戦う意思を見せないと奴隷化してしまう。譲歩は決して平和を維持するものではない」という発言は台湾の蔡英文総統が述べたことです。

楽山は台湾の台北と台中の中間ほどにある標高2500m級の山で、その著言う城には巨大なPAVE-PAWレーダーが設置されています。
このレーダーは「地上設置式フェーズドアレイ型超大型早期警戒レーダー」であり、北朝鮮が発射したミサイルを自衛隊よりも2分早くとらえて自衛隊に通報したという実績があるレーダー監視網です。

このレーダーが標高2500mにあることで、中国大陸全域が見渡せて、しかもロシアから朝鮮半島までが監視対象になっているそうです。
また台湾海峡の海上も良く見えて、そこの中共の船舶の動きも非常によく見えているとか。(海面の反射が問題にならない)
人工衛星からの情報もキャッチ出来て、多角的に敵の監視が出来ているそうです。

当然このレーダーは尖閣諸島での中共の艦船の動きも見ているでしょう。その情報と「尖閣諸島に生息する動植物の調査」という名目で監視する体制をとるなら良いのですけどね。

アメリカの大統領選挙が終わるまでは中共は動かないでしょうが、すでに台湾への侵攻の準備は着々と進めているように思います。

台湾には軍隊があり、自国で開発したミサイルがかなりたくさんあります。ですから安易に攻め込むと相当の打撃を受けるでしょう。
しかし日本の尖閣諸島付近なら大丈夫だと中共が考えたとしても、それは当たり前です。何しろ上陸も出来ずに領有を主張しているだけですから。

アメリカ軍も尖閣に対しては日本側が防衛対応を積極的にやらない限り手出しが出来ないと見ているでしょう。
そして尖閣上陸は民主党オバマ政権まではアメリカは「上陸などするな」というスタンスでした。

ですから民主党バイデン候補が大統領になったら、今度は中共は尖閣への上陸と基地化を進めるかも知れません。

日本政府の尖閣海域での腰の引けた対応は、むしろ戦闘状態を作り出しかねない危機をはらんでいるのは間違いがないでしょう。

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