理想を追求し、ユーロを作った欧州。しかしこれがドイツ第三帝国の形を変えた戦略だったのかどうか、ユーロに参加した欧州各国は、ユーロの緊縮財政に困っているようです。
フランスの保守政党「国民戦線」は、フランス第1党になった2日後にマリーヌ・ルペン党首が「国家は国民に果たすべき守りを固める」と欧州議会で述べました。
また、テレビに出演して「アメリカとの自由貿易協定と闘い、EUへの主権移譲と闘い、メルケルが主導するEUに押し付けられたさらなる緊縮財政と闘っていく」とも述べ、「われわれはフランスを守る」と言い切りました。
長年、「国家から通貨発行権を奪う」ことを熱望していたユダヤ金融界。通貨発行を掌中に収め、国家財政をミクロ経済化すれば、実質的世界支配が完成すると考えていたのではないでしょうか。
第二次世界大戦で、ユダヤに対して大きなウイークポイントを持つドイツを利用して、欧州の通貨覇権を狙ったユーロ戦略は、見事に参加国から通貨発行の主権を奪いました。
そのことに気が付いた英国はユーロに参加しませんでしたが、貴族主義が残っている英国は、結局金利生活からは脱却できずに、未だ低迷を続けて、中共に首根っこを押さえられています。
アメリカを牛耳るユダヤ金融。彼らが打ち出した「国家から通貨発行権を奪う」戦略はグローバル化の流れを作ることだったようです。
しかし、このグローバル化の流れはアメリカ、そして日本を弱体化し、故にユダヤ金融をも弱体化し、ユダヤ金融を入れない中共を強化してしまいました。今年正月のキッシンジャー氏の発言は、その謝罪だったのかも知れませんね。
フランス「国民戦線」は「愛国経済政策」を掲げます。
「ユーロ離脱とフランの復活、賃上げ、中共などによる『不公正』競争に対する貿易障壁の設置、外国人によるフランス企業買収の禁止、さらには中央銀行の独立権剥奪と財政出動」という超保守的な政策を打ち出したのです。
この政策には、多くの国民はもちろん、社会党員までが「ルペンの見方の少なくとも一部」に共感しているということです。
フランスの苦しみは、「EUに押し付けられた自由貿易と緊縮財政のせいであり、これを打開するには保護主義と財政出動が必要だ」というのが国民戦線の主張のようです。
フランスのエコノミストは、「インフレの末に孤立と財政悪化を招く毒薬」と、この政策をこき下ろします。「無駄であり、まったく非現実的で実現不可能」と・・・
しかし昨年5月の議会選挙では、オランド大統領率いる与党・社会党と中道右派野党の国民運動連合を抜いて、「国民戦線」はフランス国内最高の25%を超える得票を獲得しました。
こうした流れに危機感を抱いたのでしょうか、今年3月にEU議会は、「『国民戦線』が議員秘書の給与を不正に受給していた疑いがある」などとして欧州不正対策局が「正式に捜査を開始するか判断する。」などと言いだしました。
訴えによると、同党所属の欧州議会議員の秘書20人が総額750万ユーロ(約9億9千万円)を不当に受け取っていたというものです。
つまりEU加盟国のフランスは、第1党となった国民戦線からEUに23名の議員を送っているわけです。その議員秘書が不正に給与を受け取っていたと言う訳です。(日本の議員追い落としに使われる技法に似ていますね)
マリーヌ・ルペン党首はただちに「虚偽の訴え」と反論しました。
この影響かどうか、3月に行われたフランスの全国県議会議員選挙では、国民戦線はすべての県で第1党の座を確保することが出来ませんでした。
フランス社会党のバルス首相は、「フランス共和国の価値を守るため極右を阻もうという訴えが国民に届いた」と語ったそうです。
しかし国民戦線の当選者数は改選前から比べると大幅に伸び(改選前は1人、今回の選挙で十数人)、マリーヌ・ルペン党首は「素晴らしい結果。将来のより大きな勝利の土台となる」と述べております。
そして4月になると、今度は国民戦線の生みの親で、マリーヌ・ルペン党首の父親のジャンマリ・ルペン氏(名誉党首)が、戦時中のナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺を「歴史のささいなこと」と発言したのです。これは同氏が以前から主張していたことですが、ナチスに協力した戦時中のフランス・ビシー政権も擁護しております。
しかし、この発言は今するべきではなかったようです。今年2月に東部アルザス地方サールユニオンにあるユダヤ人墓地で、多数のユダヤ人墓地が破壊されると言う事件があったからです。また、ユダヤ系食料品店立てこもりテロ事件では人質4名が死亡すると言う悲劇もあり、フランスの反ユダヤ主義が頭を持ち上げてきたような、そんな危機感も出てきているからです。
さすがにマリーヌ・ルペン現党首は父を非難しました。父娘は2人で話し合ったそうですが、相当激しいやりとりになったようです。
結局国民戦線は、この反ユダヤ主義的な発言を繰り返す党創設者のジャンマリ・ルペン前党首に、党員資格を一時停止する処分を下したそうです。父は娘に対し「裏切り行為だ」とののしったとか。
フランスの新聞・フィガロ紙は、この処分により「国民戦線は新たな支持者を得るだろう」と述べております。
ナチスドイツを軽蔑していたドイツ人も居ります。ユダヤのやり口に批判的なユダヤ人もおります。
「ここは私の父の家だ。お前たちユダヤ商人の居る場所ではない!」と怒って商店を叩き潰していたユダヤ人が居りました。イエス・キリストという人です。
やがて彼は「人類の救世主」と言われたこと、世界中の人々は知っていますよね・・・・
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