2014年9月5日金曜日

第二次安倍改造内閣発足

安倍首相は9月3日、内閣改造を行いました。

副総理兼財務大臣、金融担当大臣:麻生太郎氏(73歳):留任
総務大臣:高市早苗氏(53歳):元自民党の政務調査会長
法務大臣:松島みどり氏(58歳):元経済産業副大臣
外務大臣:岸田文雄氏(57歳):留任
文部科学大臣、東京オリンピック・パラリンピック担当大臣:下村博文氏(60歳):留任
厚生労働大臣:塩崎恭久氏(60歳):元自民党の政務調査会長代理
農林水産大臣:西川公也氏(71歳):元自民党のTPP対策委員長
経済産業大臣:小渕優子氏(40歳):元少子化担当大臣
国土交通大臣:太田昭宏氏(公明党:68歳):留任
環境大臣:望月義夫氏(67歳):元自民党の行政改革推進本部長
防衛大臣兼(新設)安全保障法制担当大臣:江渡聡徳氏(58歳):元衆議院安全保障委員長
官房長官:菅義偉氏(65歳):留任
復興大臣:竹下亘氏(68歳):元自民党の組織運動本部長
国家公安委員長兼拉致問題担当大臣:山谷えり子氏(63歳):元自民党の参議院政策審議会長
沖縄・北方担当兼科学技術担当大臣:山口俊一氏(64歳):元財務副大臣
女性活躍担当兼行政改革担当大臣:有村治子氏(43歳):元参議院環境委員長
経済再生担当大臣:甘利明氏(65歳):留任
(新設)地方創生担当大臣:石破茂氏(57歳):元自民党幹事長

そして自民党幹事長には元総裁の谷垣禎一氏(67歳)の起用が決まり、そして自民党政調会長には稲田朋美氏(55歳)の起用も決まり、さらに衆院予算委員長に二階俊博氏(75歳)の起用も決まりました。

この中で、気になる人達が居ります。
先ずは麻生氏、消費税8%を実施してアベノミクスを腰折れさせ、また公共投資を4月に止め経済の悪化をしています。財務省に手玉にとられる財務大臣では困りますね。
デフレ脱却という安倍政権の公約にとって、本当に大丈夫なのかが気にかかります。

次に塩崎氏ですが、彼は安倍首相の「お友達」と言われ、第一次安倍内閣で官房長官を務めた人です。そして第一次安倍内閣が短命に終わった「戦犯」と批判された人。
厚生労働大臣ですから年金などに関係します。年金基金がおかしくなっていますが、その対処が出来るかどうか危ぶまれます。

経済産業大臣の小渕氏は、まだ40歳の子育て中の奥様です。こんな重要なポストに就いて大丈夫なのでしょうか。子育てと激務の大臣業務が両立するとは思えないのですけど・・・
元少子化担当大臣でしたが、少子化の解消には経済の意識改革しかありません。そのことを意図した人事なのかどうかが問題です。
少子化問題で安倍首相は「大家族制の復活」などを示唆しました。
子育ての問題が解決すれば、確実に子供を産む女性が増えるでしょう。それは「待機児童」の解決などというものではなく、集団生活を良しとする発想でなければならないはずです。
大家族制とは、3世代同居などの問題ではありません。「家族の中に生産設備(または経済主体)がある」と言うことです。ここを理解しないと大家族制は意味を成しません。サラリーマンで大家族制は不可能なのです。
デジタル化で生産設備が小型化してきましたから可能性が出てきたこともあり、今後の日本経済の変化(つまり産業構造の変化)を支える重要なポストです。
また、小渕氏は選択的夫婦別姓制度の導入に賛成をしております。これは家族そのものを破壊する傾向を有するもので、大家族制とは反対の方向になるかも知れません。心配です。

公明党・太田氏の国土交通大臣は留任ですが、公明党との連立政権が問題になって来る」かも知れません。次世代の党などの活躍次第ですけど・・・

防衛大臣兼安全保障法制担当大臣の江渡氏は良く判りませんが、前任の小野寺氏の留任の方が良かったような気もします。
安全保障法制担当大臣はもともと石破氏向けに新設された大臣で、石破氏がこれを蹴ったので兼務となったのでしょう。
中共の状況から、人民解放軍の暴発、あるいは経済崩壊での「やけくそ政治」がどうなるかによって、現実の防衛出動が懸念される時代です。しっかりした防衛行政をお願いしたいものです。

石破氏の地方創生担当大臣とは、安倍首相の元に危険人物を置いておこうという趣旨の大臣かも知れません。しかし、閣外に置いてもそれほど問題では無かったかもしれませんけど。
地方創生がうまく行けば、全く違う経済構造が出来てくるはずですが、どうするかは石破氏の創造力次第でしょう。期待は致します。

その他の方々にはしっかり頑張っていただければ良いのです。
第二次安倍改造内閣が、安倍政権の長期政権を実現しますように、応援しましょう。
檜会

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