2019年11月8日金曜日

11月6日解散総選挙・英国

ジョンソン首相が提出した前倒し選挙の法案が、賛成438票、反対20票の圧倒的多数で下院で可決しました。まもなく上院でも可決するでしょう。
これで11発6日の解散、そして12月12日の総選挙が決まります。そしてもしかしたらEUが提示した3月末より前に英国のEU離脱が確定するかも知れません。

ただし、英国民の総意は離脱派と離脱反対派が拮抗しています。
10月31日~11月2日に1500人の有権者を対象にデルタポールという英国の調査会社が実施した世論調査では、離脱派が41%、残留派が43%という結果を発表しています。

ジョンソン首相とEUは、すでに離脱に合意しております。しかし英領北アイルランドの関税手続きは当面EUルールに従うとしたジョンソン氏の協定案を「離脱ではない」と非難している「離脱党」という政党も出来ています。

英国会議事堂から徒歩数分の距離にあるイベント会場周辺では、残留派の市民が、「有権者の力で離脱をとめろ」と書かれたプラカードを掲げていた集団もいたそうです。
この残留派の市民達は、「これで国民投票の結果を総選挙で逆転できる」と自信を持っていたとか。

ジョンソン首相は離脱を支持するように保守党を固める必要がありますし、同時に「離脱党」への説得も試みなければなりません。
そして労働党の議員から離脱派を当選させるような選挙戦略を取る必要があるでしょう。
保守党の議席は現在、英下院(定数650)で過半数に満たないからです。保守党だけで過半数右を取れれば問題はないのですけど。

10月25日時点の保守党の支持率は36%で、2位の労働党は23%、13ポイント引き離しており、ジョンソン政権が優勢になっています。
しかし離脱3月だった離脱期限を10月に伸ばし、さらに来年1月まで延ばしていますから公約違反に問われます。
離脱派の国民の支持が離れ、離脱党へ流れる可能性もあるからです。

EUは英国の離脱を北アイルランドと引き換えに認めたようなもの。アイルランドの人が「これで北アイルランド」を併合出来る・・」と喜んでいたりしています。
そうなるとカトリックとプロテスタントの対立は今後どうなるのでしょうか。また、カトリックの総本山バチカンはこの前、中共のカトリックの司祭を共産党が決めた人達の中から選択することを認めたようです。
そうなると世界中のカトリック信者は、エホバ神の上に中国共産党が居ることを認める事になってしまいます。アイルランドはこのようなカトリックの在りかたを受け入れているのでしょうか。
そしてそんなカトリックを、北アイルランドのプロテスタントの信者が受け入れられるのでしょうか。

さて、英国のブレグジットがどうなるかは、EU内部にも影響しているようです。ドイツではメルケル首相の力が衰退し、ドイツキリスト教民主同盟がまだ第一党を維持はしているものの、第二党に「ドイツの為の選択肢(AfD(アーエフデー))」が出てきています。

極右政党と言われて「ナチス」のレッテルを貼られていましたが、どうやらドイツ国民の支持が得られたようです。
AfDは、経済学者ベルント・ルッケやフランクフルター・アルゲマイネ紙(FAZ)の元記者コンラート・アーダムらが2013年2月に立ち上げた政党で、反ユーロ政党です。

ちなみに極右政党と言っているのは、ディープステートがらみの極左ジャーナリズムで、AfDが言っていることはまともなことです。
例えば、「通貨ユーロは南北に分割すべき。イタリアやギリシャにはうんざりだ。フランスも、甘えるのはいい加減にして欲しい」などという思いがAfDを引き上げたわけですからね。

EUが瓦解の方向に向かっていることは恐らく間違いないでしょう。ディープステートとは、所詮ユダヤ資本(デァスポラ・ユダヤ)のグローバル化のことで、ようするに「生産しないで金利で食っていく」ことを旨とした策略集団です。同じ性向は華僑資本も持っておりますが・・・

そんなことは英国国民なら判っていると思いますが、EU利権がEU離脱の邪魔をしているのでしょう。(何しろシティがありますから)
利権というのは困ったものです。現在の東京五輪でも利権が動いて「札幌でマラソン」なんて決まっていますからね。(「暑いから」なんていうのは理由ではないでしょうね)
そして日本の財務省は、まだディープステートにドップリと浸かっております。

ともかく早く沈む船からは脱出すべきなのです。英国国民に期待しましょう。

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