2019年11月12日火曜日

新天皇陛下・大嘗祭

2019年11月10日、おだやかな秋晴れ日、浩仁新天皇陛下が祝賀パレードを行いました。
沿道には大勢の国民と海外からの観光客も混じって、このパレードを一目見ようと集まっていました。

日本の天皇陛下が国際的にも注目を集めています。最近はサヨク系の論壇でも天皇陛下を否定しなくなってきています。この流れをちょっと懐疑的に感じています。

なぜなら、この新天皇即位と同時並行的に「女性宮家」などという背反事象的な言葉が出てきたからです。
日本の歴代天皇陛下の系譜は「万世一系天皇の御代」と言うことで、男性が就くことになっています。つまり父系を辿って行くと2679年前の神武天皇になるというわけです。

長子相続の考え方は日本だけでなく、世界中にあります。理由は判りませんが、そうしないとまとまらない現実があったからではないでしょうか。
欧州では「平和の為」という理由で各国の元首(王侯貴族)が個人関係を深め、ゆえに王様は男子でなくても女王でも構わないことになったようですが、その結果で起きた混乱が第一次世界大戦だったように思います。

第一次世界大戦の戦後処理の失敗が、結果的に大恐慌を生み、今でいう所のMMTを先取りしたヒットラーによってナチスドイツが生まれ、MMTに反対するユダヤ経済界が連合軍を持って第二次世界大戦となり、その戦後処理の失敗で東西冷戦構造、そしてその後の欧州の劣化が始まったのではないかと思います。

これが女性でも王様(女王)にした結果だと言うつもりはありませんが、「一人っ子政策」を行ったサヨク国家の中華人民共和国で、男子誕生を優先するあまり、今配偶者が居なくなりウイグルの女性をさらって嫁にするなどという人権侵害が行われているように聞きます。

これほどまでに男子相続が望まれるのは、人類共通の何かがあるのかも知れませんね。

さて、「宮家」とはこのように天皇陛下の男子継承を守るために考えられたシステムです。ですから「女性宮家」とは無意味なもの、宮家の意味と背反になる合成語にすぎません。

このような女系天皇(それはもはや天皇の意味は在りませんが)を容認するような活動がサヨク系マスコミなどで騒がれています。
それと連動するように、サヨク系論壇が最近「君主制が民主主義を強くする」と言うような論調を出し始めました。
そして「日本の天皇制は多くの難題を抱えたままだ。何と言っても世襲による男系男子の皇位継承しか認めていないため、お世継ぎが悠仁親王一人しかいない。」などと女系天皇に向けた論調を展開しています。

しかし臣籍降下された旧宮家の復活については絶対に論じていません。
秋篠宮家の佳子様が、「旧宮家の若い男性と婚姻を結び、秋篠宮家に養子として入られる」ことを言わないのか不思議ですね。
自由が個人主義と結びつき常識化した結果でしょうが、昔は個人とは家と家との結びつきであり個人の婚姻とは関係ないのが常識でした。
恋愛結婚とは、要するに「駆け落ちもの」という見方しかしないのが常識だった我が婚姻制度の在り方です。
そこは皇室に生まれた女性の宿命だと考えることです。今の価値観で皇室を語らないことが我々国民も注意しなければなりませんね。

秋篠宮家の皇嗣殿下が、天皇の御代替わりに伴う皇室の祭祀「大嘗祭」への公費支出に“異議”を唱えました。
「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」という政教分離の憲法に配慮したものと、「できる範囲で身の丈に合った儀式にすることが本来の姿」に戻すというご意見です。
しかし色々な意見もあるようですが大嘗祭に国費を使うことが必ずしも政教分離に反することはないと言うのが皇室評論家の弁です。

昔と違って現在の皇室は、マッカーサーが皇室の財産をほとんど取り上げ、その上納税の義務まで掛けてしまいましたから、財産はほとんどありません。したがって「身の丈」に合わせるとかなり小規模な「大嘗祭」になってしまうと思われますが、その方が皇室の政治利用(女系天皇論も含めて)を避けられるとの皇嗣殿下お考えから出たものと思います。

サヨクはその都度の状況によって「政教分離の原則に反する」などと言いますが、都合のいい時は黙っています。平成の大嘗祭で政教分離を持ち出したのはサヨクでした。
今回はこのような殿下の発言に対して黙っています。サヨクは保守系の論壇と違って、皇室潰しにはかなり緻密な(陰謀的な)行動を起こしています。今は皇室を擁護しながら現政権を批判し、現代の価値観を持って女系天皇への道を切り開こうとしています。

このままでは間違いなく皇室は潰されます。女系天皇はもはや天皇ではありません。権威は消え失せ天皇という外国人が現れるかも知れないからです。日本国民は中心を失いアノミー状態となってしまうかも知れません。
権威を失えば政治利用も出来ませんけどね。ともかく女系天皇は避けなければなりません。

そしていよいよ新天皇即位の最大の儀式、「大嘗祭」が11月14日から15日にかけて行われます。これは常に新陛下にとっては辛い儀式かも知れません。天照大神と一夜を共にするわけですから・・・

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