2017年11月7日火曜日

トランプ大統領・訪日(2)

公式日程を精力的にこなし、韓国へ向かったトランプ大統領ですが、その肩には北朝鮮と中共の問題が重くのしかかっています。

大統領の今回のアジア歴訪で最初に日本に来たのはなぜか・・北朝鮮問題の戦後処理の問題をどうするか、安倍首相ときっちり決めておきたかったのではないかと思います。
その筋書を持って韓国そして中共に向かうわけです。もっともそこでの話し合いでその筋書がどのように変わってくるか、今後の焦点はそこに向けられるでしょう。

これらに関する話し合いがどのように行われたか、もちろんそんな情報はどこからも出てきません。憶測するしかないわけです。我が国の頼りない報道を見ながら・・・

報道の方は相変わらず偏向おびただしい文章で溢れています。なんとか安倍首相の影を消して、トランプ大統領とメラニア夫人の公式日程を写真入りで報じております。皇居ご訪問などが大きく報道されているようですが、現実はもっと厳しいものがあるはずです。

これまでの安倍首相の発言や、今回の大統領の拉致被害者との面談などは北朝鮮とのこれまでの話し合いがいかに無意味であったかを世界にアピールする狙いがあることに間違いはありません。そしてそれは事実ですから、今後の北朝鮮攻撃(軍事使用)への正当性を世界に向けて強力に訴えたものでもあります。

そして北朝鮮問題は、すでに戦後処理の問題になっています。
中共・習主席との会談で変わるかも知れませんが、産経の野口裕之氏の話では「11月下旬から来年2月までの間であればアメリカ単独の攻撃が考えられる」と言うことです。
この場合は「アメリカ軍は空爆だけを担当し、鴨緑江に人民解放軍地上部隊を待機させておいて、空爆と同時に渡河して北の核施設を人民解放軍で占拠してしまう」と言うものです。そして「南側からは韓国軍が入り、北朝鮮軍を北と南の両面で北朝鮮軍の戦力を分散させ金正恩委員長を斬首する」という筋書で、その後の統治には故)金正男氏の長男である金韓松(キム・ハンソル)氏を擁立して行い中共の傀儡政権とする案です。

この案は中共にとって好ましい案かも知れませんが、先日の中共での党大会で習主席が完全に江沢民派を押さえたかどうか疑念が持たれています。北朝鮮の北部は人民解放軍でも江沢民派の軍であり、そこが言う事を聞かなければ失敗します。
習政権がどのような回答を示すかは判りません。いずれにせよ来年2月末まで待って中共側が動かないのであれば、国連を使うようになると言うことです。

空爆の後、国連軍を投入するという案です。そのためには国連における決議採択が必要です。その布石が「テロ指定国に再認定」であったり「金正男氏暗殺は間違いなくテロ殺人」という下りであったり、拉致被害者家族との面談であったりするわけですね。

国連の議決において、中共が反対しないように釘を刺すことも今回の大統領の訪中の目的でもあるでしょう。
アメリカにとっても中共にとっても、ロシアの介入は極力小規模にとどめることが暗黙の了解事項でしょう。また、国連議決でロシアが反対するでしょうが、それをロシアだけに留める工作も中共にさせなければなりません。

さて戦後処理での拉致被害者救出には、自衛隊の参加が欠かせないでしょう。しかしこれを文在寅韓国大統領はかたくなに拒んでいます。
なにしろ韓国を北朝鮮に差し出すことを暗に考えているような大統領ですから、日本軍の上陸は絶対阻止が信条でしょう。

ここにトランプ大統領がどのように切り込むか、おそらく北朝鮮の戦後処理の経済的対応をどうするかも詰めなければなりません。
「日本が金を出す。拉致被害者救出には自衛隊が参加する。どこに問題があるのか?」と聞けば、何も言えないのではないでしょうか。
国民感情だとか反日感情などと言っても、トランプ大統領は納得しないように思います。
黙っていれば、「了解した」と判断されるでしょう。

韓国の日本嫌いは北朝鮮と日本サヨクのプロパガンダに乗せられた反応であり、歴史歪曲の結果ですから多分に心情的です。
理詰めには耐えられないのではないでしょうか。

自衛隊による拉致被害者捜査が良いのか、それとも公安警察による捜査が良いのか、それは安倍内閣の判断によると思います。
避けなければならないのは、他国軍に救出を任せるということです。救出自体は他国軍がやっても良いのですが、そこに日本側も参加していなければなりません。

今回のトランプ大統領の訪日で、FTAの詳細の話を進めるのは安倍首相が断ったそうです。今はそれよりも喫緊の課題があるということからだと思います。
だから大量の軍事品を日本に買うように求めたのだと思います。手ぶらでは帰れませんからね。

相変わらずマスコミには安倍首相を失墜させようとする記事が溢れているとか。青山繁晴参議員によりますと、「イバンカ基金に57億円」とか、「日本は北ミサイルを迎撃すべきだった。武士の国なのに理解できない」と大統領が述べたなど、ちょっとした発言を国民が曲解するような見出しで書いていると言うのです。

日本国民はマスコミの記事を注意深く読む必要があるようですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿