2017年7月30日日曜日

北朝鮮とイラン、対米技術の進展

7月27日、イランは衛星打ち上げ可能な国産ロケットの試射実験に成功したと発表しました。イランは宇宙開発は平和利用が目的だとしていますが、米国務省のナウアート報道官は記者会見で「国連安全保障理事会決議に違反する」と非難したそうです。

この「シモルグ」と名付けられたロケットは、重さ250キロの衛星を上空500キロの軌道に運ぶ能力があると言うことです。
ナウアート報道官は、「われわれは弾道ミサイルの開発継続だとみている。イラン核合意の精神にも違反する」と述べました。

北朝鮮がミサイル開発を行い、それを見てアラブの複数の国が北朝鮮と取引をしていることは事実のようです。そして、ICBMや核弾頭などの技術も含まれている可能性は大きいのではないでしょうか。
つまり北朝鮮が開発に成功すれば、中東の軍事力バランスも崩れ、反米の国家はICBMを準備するだろうと思うのです。

北朝鮮のミサイル開発が派手な理由は、そのこと自体が宣伝効果を持つからでしょう。その対象国が中東、特に反米のイランなどです。
だから28日の夜にも、今度は北朝鮮がミサイルを発射しました。全米が射程内にあるとか挑発して・・
ロフテッド起動でも、それを見たイランがICBMとして購入してくれればいいわけですね。日米は北朝鮮の核・ミサイル開発を直接日本やアメリカへの脅威と見ることが多いのですが、イランに配備されればサウジアラビアも対抗策を打たなければならなくなります。

核と長距離ミサイルが拡散し、今後ますます戦争の危機は高まります。日本のサヨクはこのような事実を知っていて「平和」というキーワードを使い北朝鮮対アメリカの戦争を煽るわけです。

中共は外交力だけでアメリカを世界構造から蹴落とそうとしています。背後にはアメリカから離れ始めた国際金融資本が居るのではないでしょうか。
中国人は宗教を持たず、お金だけに頼りますから国際金融資本にとっては好ましい存在なのだと思います。

第二次世界大戦が終わった時、国際金融資本はアメリカ側に付きます。そして国家主義は共産主義としてソビエト連邦を核にして共同します。国家主義をまとめてその盟主がソビエト連邦と言うわけでした。
これに逆らったのが中国共産党です。つまり盟主は中国共産党である・・と言うわけです。

日本は自由平等博愛のアメリカ側に付き、国家主義の共産主義を嫌い対峙します。国家主義の共産主義とは、国家社会主義のことで、「ナチス」と同じになってしまいます。そこで「共産主義は一つ」として国境なき社会を標榜するわけです。もちろんモスクワと北京が対立したままですが・・・

経済的な成功は自由主義側が勝ち取ります。ソビエト連邦は教条主義に陥り、官僚化によって動きが取れなくなり、解体してしまいます。
その後現れたのが、冷戦時代に石油マネーで膨らんだ中東の混乱です。未成熟な経済社会ゆえの貧富差によって、イスラム原理主義が台頭してきて混乱が収まらなくなります。
イスラム原理主義が、テロという戦闘方法でアメリカを苦しめます。

そしてその戦いゆえに、経済が疲弊していくアメリカ。 そして、そのアメリカにとって代わろうとする中国共産党が頭を上げてきました。
中国の国家社会主義は、グローバル経済という新たな「まやかし」を吸収して大きく成長するのです。
この「まやかし」とは、人件費の安いところで作れば儲かり、国家の壁を低くしないと経済的に負け犬になってしまう・・というものでした。

この「まやかし」によってアメリカの軍事技術や日本の産業技術が国外に流れ、アメリカ軍事力の優位性で保たれてきた平和は、危機的な状態になってきたわけです。
北朝鮮の核技術も、そこから輸入されているであろうイランのミサイル技術も、アメリカから漏洩した情報が元になっているのでしょう。

アメリカを経済的に追い詰めたのは石油資源の中東政策であり、グローバル化という「まやかし」でした。そしてそれでアメリカを嵌めたのが国際金融資本と言うわけですね。
国際金融資本は利息を求めて世界中を跋扈します。成長する場所はとても狭く、資本自身が苦しんでおります。そしてそれを解消する一番の方法が戦争と言うわけです。

国際金融資本はモノ作りは出来ません。モノ作りに金を貸して利息を取るだけです。ですから人件費の安いところで作れば彼らの利益が大きくなると言うだけのことです。
しかし、人間性の根底にある「物を作り出す衝動」とか「開発への情熱」などは眼中にありません。計量化出来ないからでしょうね。
金融資本にとって、モノ作りとは、すでに出来上がっている物の再生産(ステレオタイプのコピー生産)だけを指しているようです。
だから、現状の物を破壊して、再び同じものを作り上げて利潤を得ようと言う訳ですね。その破壊こそが戦争です。

中共に流してしまう艦船製造技術、戦闘機の技術、北朝鮮に流す核やミサイルの技術など、その破壊を目指す謀略が動いているように見えて仕方ありません。

戦争を起こすには、対立している国家間の軍事バランスを拮抗させれば良いのです。そしてそれが現在、中共・北朝鮮と日米間に仕掛けられているように感じるのです。
日本の憲法改正、そして軍事力強化を妨害しているのは、彼らが、日本国民の持つ「開発への情熱」が軍事に向かわないように牽制しているからではないでしょうか・・・

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