日産の電気自動車・リーフに乗ってみると、その電池の容量に驚かされます。日産が開発したリチュウム・イオンの大容量バッテリーは、120km分の電気容量は確実の持つからです。
対するトヨタのプリウスは、高速道路では100%ガソリン車になっているようで、搭載しているニッケル水素電池には、リチュウム・イオンのような容量は無いでしょう。
しかしトヨタも次世代EVを捨てたわけでは無いはず。おそらく日産とは異なるリチュウムイオンバッテリーを開発していることでしょう。
それが今回のマイクロソフトとの提携になったはずですね。
IT(情報通信)事業で提携したと正式発表された両社、会見では次世代送電網(スマートグリッド)の開発も推進し、スマートグリッドで車と住宅をつなぎ、エネルギー消費を総合的に管理するシステムの実証実験を行うようです。
大震災で原子力発電を廃炉にするほどのダメージを受けた東京電力が、夏場のピーク電力抑制に向かう時節、スマートグリッドは大きなインパクトを持っています。
一方、100%EVを先行販売している日産・ルノー、リーフの設計を見るとスマートグリッドに対応していません。
即ち、搭載している電池から100V一般家電用のプラグが抜け落ちているのです。もちろん充電ケーブルにもスマートグリッドへの配慮が欠けていますし、インターネットを使った自動車情報サービスシステムも、「充電状態」とか「乗る前エアコン」、「エコツリー」などのサービスは作ってあるものの、まだスマートグリッドに対するシステムは出来ていません。
スマートグリッド構想は、もともとGEとGoogleが共同提案したもの。それをトヨタ:マイクロソフトがパクろうとしているように見えます。
となれば、日産・ルノーが提携するのがGoogleとなることは間違いないのではないでしょうか?
Googleはインターネット事業では大成功を収めたものの、OSではいまだマイクロソフトに差をつけられています。一方のマイクロソフトは、パソコンの購入目的がインターネット接続となってしまった今日、OSだけでは先が見えていることを痛切に感じているはず。
そして舞台は次世代自動車に移りつつあるわけです。市場原理で電気のピーク電力量を下げたり、あと40年ほどして登場する高効率太陽電池でエネルギー事情が大きく変わることを念頭に、ネットとエネルギーと空間移動のEVと、そして住宅とライフスタイルの総合インフラストラクチャ事業での勝利を競うことになるのでしょう。それに意味があるかどうか、それは判りませんけど。
EVは、単なる自動車ではありません。一種のエネルギーボックス、即ち生活におけるエネルギーキャパシタ(コンデンサ)です。
電力ネットで計算された時々刻々変わる電気料金を捕らえて、利益が出るようにチャージしたり放電したりする機能を持たせなければ、完全100%EVにならないことは当たり前なのです。
EVを自動車として用いる場合、もう一つの問題点は急速充電の充電時間の問題でしょう。現在の日産リーフのバッテリーは40分近くかかりますが、それでも容量は80%まで。これをもっと改良する必要があるでしょう。電圧・電流を上げて、発熱を抑え、10分以下で満充電になるバッテリーの開発が急務です。電気容量は現状のリーフバッテリーでも十分。もっと容量をあげるのもいいですが、重量が重くなってはだめでしょう。
大電流を通す電線は、カーボンナノチューブ電線などの開発が待たれます。
2040年以降、高効率太陽電池が登場しても、夜間の発電が不可能なのは今とおんなじ。
そのため、どうしてもバッテリーは必要不可欠。そしてそのバッテリーこそEVとして提供される形式を取るはずです。
ここが考慮されたEVでなければ、ほとんど意味はないはずです。
日産リーフはクリーンエネルギーを謳い文句にしてしまいました。排気ガスが出ないからクリーンだとしても、その電気の元が放射能を出してしまった以上、もはやクリーンとは言えないでしょう。一番あせったのはアメリカとフランスかも知れませんね。
21世紀の繋ぎ発電だった原子力発電。それが大震災で苦しくなってしまった以上、高効率太陽電池の開発を急がなければなりません。
しかし、それはまだ基礎研究の段階なんですよ・・・
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