胆振東部地震(いぶりとうぶじしん)で、ブラックアウトを経験した北海道ですが、この災害は日本全国にもいつ発生するか判らない災害です。ですから多くの教訓を包含しております。
停電によってマンションの生活ラインがストップしてしまいます。高層マンションであれば、上層階の人達は会談の上り下りで疲労困憊するでしょうし、汚水の排出が出来なくなります。
昼間はまだ太陽光で明るいですが、夜間は動くこともままならなくなったことでしょう。
被災から3週間ほどして、どうにか電力は戻ったようですが、電気というものは再供給されればすぐに失われた時の不便さを忘れてしまうようですね。何の反省もないまま、元の危険な日常に戻って行くようです。
今回は3週間程度で普及しましたが、これが東京で起きればこんなに早い普及はないでしょう。規模が大きすぎて地方からの救出に時間がかかるからです。
密集した地域は道路が塞がれて、現行法のもとでは被災した邪魔な車を排除出来ず、救助隊も入って行けないようです。
国土強靭化という政治課題は挙がっているようですが、国民の命を守ることよりも財政再建とプライマリバランスの方が大事という、「財務省の権限強化」だけが目的の無意味な政策が先行している現状では、具体的対策は何一つ進んでいません。
そしてもう一つ、この地震で失われた電力に、泊原発再稼働の話がまったく出てこなかったことです。
原発の危険性は、石油メジャーが作り出し、映画やテレビ・マスコミを使って宣伝がなされました。現在は核廃棄物処理を大問題として人々を脅迫し続けております。
原発の危険を誇大化する道具には、スリーマイル島の原発事故やチェルノブイリ原発事故が引き合いに出されますが、我が国ではこのような事故は一度も起きておりません。
スリーマイル島の事故はイオン交換樹脂の入れ替え中に起きたパイプの詰まりから連鎖して起きた事故で、チェルノブイリの事故は構造的欠陥と発電システムの動作実験の操作ミスだったようです。
これらの事故の被害について、どうもマスコミの報道はあまり信憑性がありません。スリーマイル島の事故では、ジャック・レモン氏やジェーン・フォンダ氏がハリウッドで「チャイナシンドローム」という映画を作って、原発の危険性を煽っていましたが、どうも裏にロックフェラー財団が動いていたような気がします。ロックフェラーは石油メジャーの大御所であり、そして第二次大戦後の世界で、石油・ドル体制を構築し「ドル」の世界支配を達成していった財団です。
これ以降、体制に反発する組織の政府攻撃に原発が使われるようになり、我が国においてもサヨイク団体が中心となって、そこにサヨク・マスコミが加担して反原発運動が発生したようです。
原子力発電と原子爆弾が同一次元で話され、やたらと危険性を煽っていましたが、低濃縮ウランやプルトニュウムを使う原子炉と、高濃度核物質を急激に反応させて爆発させる原子爆弾が、同じ危険物とは到底思えません。
ロックフェラー財団は核物質の流通に関与できません。核物質は戦略核の爆発物の再生産サイクルともなっていて、原子力発電と核再処理と核ミサイルの維持管理とが繋がっているからです。
発電から石油が外されることを快く思わないロックフェラーが、原子力発電を敵視して「原発の危険性」を煽ったのではないでしょうか。
スリーマイル島やチェルノブイリの原発事故を煽りすぎ、その嘘がバレそうになると、今度は核廃棄物の危険性を吹聴するようになりました。
「10万年後の安全」という半減期の長い核物質を使ったホラー映画みたいな反原発映画も作られました。理論的に構築された絶望的な気分になるホラー映画でしたね。
現在も繰り返し「核廃棄物の問題」がテレビなどで垂れ流されております。そして決まってこの手の映画では絶対に石油燃焼の排ガス問題は出てきません。それがロックフェラーの陰謀のように見えるわけです。
高レベル核廃棄物はトリウム原発を作って燃やすようにすれば、量を10分の1くらいに出来ます。そして10万年もかけなくても人類の物性物理学は核分裂を無害化する方法を見つけ出すことでしょう。すでにその研究も始まっているはずです。
現在はまだ映画やテレビ、そしてサヨクの演出する放射能の恐怖を信じた人が多く、なかなか原発再稼働が難しい状況です。
しかし北海道の火力発電は老朽化が進んでいます。火力発電の新設は必要です。火力発電は電力網としては必要不可欠なものですが、原発を基底電力として使用することが基本となるべきものなのです。
ですから北海道電力は泊原発を作りました。その定期点検で、テレビを信じた人たちが再稼働を許さなくなり、現在に至っています。
これで厳しい冬が来ると、北海道では電力不足が生じて投資する危険性が高まります。恐らくサヨクは凍死者が出た時点で安倍政権の責任を追及するつもりでしょう。ほんとに酷い連中です。
そして、この災害が東京とか大阪など、本州の広域で起きたらどうなるか・・・もしかしたら日本が終わります。