2018年2月5日月曜日

「SS520」遂に成功!

世界で一番ちいさなロケット、「SS520」が2月3日の午後2時過ぎに内之浦の射場から打ち上げられました。

今から約1年前、衛星の打ち上げコストを極限まで下げるという触れ込みで打ち上げられましたが、大失敗でした。
「SS520」は、コストを下げるために高価な専用部品を減らし、家電や携帯電話に使う民生部品を活用したロケットです。
打ち上げに掛かる費用は約5億円。そしてJaxaはこの技術を民間に普及させ、我が国の宇宙ビジネスを活性化する予定でした。

失敗の原因は、機体の軽量化のため新たに使った細い電線の配置の工夫が不十分で、飛行時の振動で機体に当たって摩耗し、保護膜が破れてショートが発生、そのために通信機器の電源が故障し通信が途絶し飛行を中断、大失敗に終わったのです。

北海道大樹町のベンチャー企業「インターステラテクノロジズ社」は、堀江貴文氏などのバックアップなどを得て独自でロケットを開発、打ち上げてはみましたがやはり失敗でした。
このベンチャー企業に、Jaxaから今回の打ち上げの技術的要点を教えることが出来るなら、民間企業での打ち上げも可能になって行くことでしょう。
今回の打ち上げでは、インターネットによる中継(YouTube)がうまく出来ませんでした。民間ならこのような事にはならないかも知れませんね。

さて、Jaxaの威信をかけて行われた今回の打ち上げは、見事に大成功。打ち上げの7分30秒後に東大が開発した重さ約3キロの超小型衛星「トリコム1R」を高度205キロで分離。衛星は地球の撮影や地上との通信を行い始めたそうです。

さて、この「SS520」は固体燃料ロケットです。つまりミサイルとほぼ同程度。アメリカで作られ、現在も現役のICBM「ピースキーパー」は約8億円。このミサイルは約10000Kmの射程を持っているそうです。

北朝鮮が開発しているアメリカまで届くミサイルは、どう考えても20億円くらいは掛かっているはずです。日本のパチンコ資金やハッカーによる仮想通貨窃盗などで稼いでいるのかも知れませんね。

今回打ち上げられた東大の超小型衛星「トリコム1R(3kg)」は、「たすき」と命名されました。その意味は・・・
「途上国などの通信インフラのない場所でも、さまざまなデータをたすきリレーのように集められる」と、この衛星の責任者である中須賀教授が語ります。


ミサイル技術とロケット技術は基本では同じはずです。異なるのは管制技術の点だけ。今回の打ち上げ費用も、衛星打ち上げに必要な管制の人件費なども含めて5億円だとしたら、今後は管制の人件費をさらに低くすることが考えられますが、そうなればミサイル技術に近づいていくのではないでしょうか。

また、途上国などから打ち上げることも可能になるようですから、日本から打ち上げることの出来ない軌道に衛星を打ち上げることも可能になるのではないでしょうか。
東アジアやアフリカの国々、太平洋に点在する独立した島嶼国家などからも、衛星を打ち上げられるようになりそうですね。

今回打ち上げられた衛星の名前は「たすき」です。このような途上国による打ち上げを戦略的に展開し、情報ネットワークによってデータを共有し、そして地球観測の制度を上げたり、安全保障面での同盟関係を紡いでいくことも「たすきリレー」という概念の持つ意味だろうと思います。

北海道や沖縄だけでなく、太平洋などの島嶼国家にも中共の謀略的経済囲い込みが続けられています。
土地を買い、治外法権の領域を作り、そしてそこに民兵を送り込み領土を広げていくような、そんな侵略手法です。
華人は、「相手国の法律に基づいて土地を買っている」などと法律に乗っ取ていれば何をしても良いという、信義を省いた発想で迫っています。

広大な敷地の治外法権的領域は、上空から監視するしか方法はありません。
超小型衛星なら、なかなかレーダーでの探知は難しいのではないでしょうか。情報をつなげることで、彼らの意図を察知することもやりやすくなると思います。

この「SS520」が今後どこまでコストダウンされ、そして民間の経済活動にも使われて行くのか、それはまだ判りませんが、衛星打ち上げのコストが下がれば、多くの衛星による地表監視が可能になります。
衛星へのミサイル攻撃も、数多くの衛星に対しては対処出来ないでしょう。

衛星打ち上げのコストダウンが、自然災害も含めた安全保障の構築に大きく貢献することを、願って止みません。

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